肩こりと難聴の関連について

肩こり
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肩こりから難聴になることはあるのでしょうか?

Q: デスクワークのため、左肩がひどい肩こりです。
1年くらい前から左耳が難聴になりました。
利き腕は右です。

関連はあるのでしょうか?

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もちろんあります

A: 肩こりから難聴に、というのは特に珍しいことではありません。

首の筋肉が固くなり、側頭部に血行が行きわたらなくなります。そのために、耳管が塞がれたり狭くなったりします。
そのために、低音伝音難聴や滲出性中耳炎などになります。

男性と女性では発生機序(原因)に違いがあるので、特に女性の方が慢性的に肩こりに悩まされます。

女性の場合は、エストロゲンという性ホルモンが大きく関与しています。

エストロゲンとは卵胞ホルモンのことで、妊娠を成功させるためのホルモンです。
なので、このホルモンが多く分泌される時期には、女性はグッと魅力的になります。「美」のホルモンと呼ばれています。
子どもが出来やすい時期でもあるので、異性を誘惑して、良い精子をもらうという、非常に動物的なホルモンです。

このホルモンが排出される時期は妊娠のための準備がおこなわれます。そのために、赤ちゃんの栄養の貯蔵庫である脂肪を体中に蓄えようとします。

不妊治療の薬を使っていると太っていくのは、このためでもあります。

エストロゲンは、筋肉を柔らかくするホルモンであるセロトニンという筋肉を柔らかくするホルモンの分泌を邪魔し始めます。生理前に情緒不安定になるのも、そのせいです。

それで、体の代謝が悪くなりだし、筋肉が固くなります。体の代謝が良いと、太りにくくなるからです。

体肢と呼ばれる腕や足には、曲げる筋肉と伸ばす筋肉のように、体の前と後ろで、違う動きをする筋肉が付いています。

ところが、体幹と呼ばれる胴体には、体を支える筋肉は背中にしか付いていません。

体には脳と脊髄という中枢神経が頭から背中から腰にかけて走っています。脊髄は脊柱管という管の中を通っています。

筋肉が固くなると、体の姿勢を保つための筋肉である脊柱起立筋が脊柱管を圧迫して、そのせいで、首などが固くなり出します。その痛みは重力によって、体の下の方に伝わっていき、肩、背中、腰、お尻、足、へと伝わっていきます。

脳の運動野というところから錐体路という運動神経伝導路が走っているのですが、これによって痛みは上から下へ伝わります。下から上には行きません。

よく「骨盤が土台なので、それを整えれば肩こりが治る」ということをいう人がいますが、西洋医学での常識とは全くかけ離れています。ドクターはバカにするでしょうが、本当か嘘か、どちらが正しいのか、よくわかりません。

ただ、肩を揉むと良くなることだけは間違いのない事実です。

話していると、だんだん難しくなっていきそうなので、この辺で止めますが、肩こりになった場合には、マッサージはとても有効だと思われます。

が、あまり長時間揉み続けると、いわゆるもみかえしになってしまうので、やりすぎてはいけませんよ。

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