妊活を始めてから1年3ヶ月。一度も陽性反応を見たことがないという事実は、女性にとって想像以上に重く、心を揺さぶるものです。
「私の体に何か問題があるのでは?」
「ちゃんとタイミングは取れているのに、なぜ?」
そんな中で、夫との関係に「セックスレス」という現実が横たわっていると、ますます心は追い詰められてしまいます。
妊娠は「医学的に授かるもの」でもありますが、それ以前に、「心と心のつながり」が深く関係しています。
今回のテーマは、「妊活とセックスレスの現実」。夫婦の関係性に悩む方が、もう一度お互いの気持ちを見つめ直し、前向きに妊活に取り組めるヒントになればと思います。
- 妊活中にセックスレスが起こる背景と夫婦のすれ違い
- プレッシャーを減らし自然に向き合う意識改革の方法
- 夫婦で心の距離を縮めるための具体的なコミュニケーション
1. 妊活中のセックスレスは珍しくない
実は、妊活中の夫婦において「セックスレス」は決して珍しいことではありません。
日本性科学会の調査によると、夫婦の約4割が何らかの形でセックスレスを経験していると言われています。特に妊活を始めてしばらく経つと、性交の目的が「妊娠するため」にすり替わってしまい、精神的・肉体的なプレッシャーから、セックスそのものを避けたくなる傾向があります。
また、女性が「タイミングを取らなきゃ」と思えば思うほど、男性側は「義務的」に感じてしまい、自分の欲求やペースが後回しになる。
その結果、性生活にズレが生じてしまうことも多いのです。
2. 性欲が向かない夫と、焦る妻の気持ちのズレ
「私には向いてくれないのに、自己処理はしている——」
これは、多くの女性が感じている深い悲しみの一つです。
夫が自分に対して性的な関心を示してくれないと、「私はもう魅力がないのでは?」「女性として見られていないのでは?」という思いが心に影を落とします。
一方で、男性側にも事情があります。
妊活がプレッシャーになり、「求められる=応えなければならない」と感じることで、自発的な欲求が萎えてしまうのです。
また、疲労やストレス、仕事の忙しさなどが重なって、性欲自体が減退しているケースもあります。
こうして、「妊娠したい妻」と「責任を感じて避けてしまう夫」との間に、見えない壁が生まれてしまいます。
この壁は、セックスの問題だけでなく、夫婦の心の距離感にもつながっていくのです。
3. 意識改革とは?自分を責めないことから始めよう
「私が変われば、彼も変わるかもしれない」
この気持ちはとても尊いものです。しかし、変わろうとするその前に、まずは「自分を責めないこと」が何よりも大切です。
妊活が長引くと、多くの女性が「私のせいで授かれない」「私が頑張らなきゃ」と、すべてを背負い込もうとしてしまいます。
でも、妊娠というのは、努力や我慢だけで結果が出るものではありません。
むしろ、自分の心と身体を大切にすること、そして無理にコントロールしようとせず、自然な流れに身を任せることが、心身のバランスを整える上で非常に重要です。
意識改革とは、誰かを変えるためのものではなく、自分自身がもっと穏やかに、もっと幸せでいられるための選択です。
その穏やかさが、やがてご主人の心にも、静かに伝わっていくはずです。
4. タイミング法で授かるための夫婦の距離感
「排卵日に合わせて、タイミングを取らなきゃ」——そう思えば思うほど、妊活が「義務」になってしまい、夫婦の関係にプレッシャーを与えてしまいます。
妊活をしているご夫婦の中には、排卵日だけをピンポイントで狙い、「その日だけなんとか性交渉を成立させよう」としてしまう方も少なくありません。
しかし、このやり方は、男性にとって大きな負担になることがあります。
男性は「その日に結果を出さなければならない」という思いから、逆に性的な興奮が抑えられてしまったり、プレッシャーで勃起障害を起こすこともあるのです。
そこで大切なのは、「タイミング法」=「性交渉」ではなく、「ふたりの時間」と捉えることです。
一緒に過ごす時間を意識的に増やす、手をつなぐ、ハグをする、言葉をかける——
そうした心のふれあいが、やがて自然な流れで身体の関係へとつながっていくこともあります。
妊活は「排卵日との闘い」ではありません。
大切なのは、「この人と家族になりたい」という気持ちを、毎日の中で少しずつ育んでいくことなのです。
5. 話し合うことの大切さと、話すタイミングの見極め
夫婦のすれ違いを修復するには、「話し合い」が欠かせません。
でも、感情的にぶつかってしまえば、逆に距離が開いてしまうこともあります。
まずは、「何を伝えたいのか」「どんな気持ちでいるのか」を、自分自身で整理してみることが大切です。
ただ「セックスしてほしい」と言うのではなく、
「私はあなたと心がつながっていたい」「ふたりで赤ちゃんを迎えたいと思っている」と、本音の部分を言葉にして伝えること。
また、話すタイミングも重要です。
疲れているとき、機嫌が悪そうなときではなく、リラックスした雰囲気のときにさりげなく話すのがベスト。
対話のコツは、相手を変えようとしないこと。
変えようとするのではなく、「私はこう思っている」という自分の気持ちを丁寧に差し出すことが、ふたりの信頼関係を育む第一歩になります。
6. 妊活の先にある「家族になる」というビジョン
妊活をしていると、どうしても「妊娠すること」がゴールのように感じられてしまいます。
けれど、本当のスタートは「赤ちゃんができたその先」にあります。
夫婦ふたりで妊娠を乗り越え、出産を経て、育児をしていく——
それは、「夫婦」から「家族」になるための大きな転換点です。
セックスレスという問題も、単なる「性の問題」ではなく、夫婦としてどう心を通わせ、これからの人生を歩んでいくかというテーマに深く関わっています。
だからこそ、「タイミングを合わせる」よりも、「お互いの存在を大切にする時間を増やす」ことが、将来の家族づくりに繋がっていきます。
子どもは、愛し合うふたりの間に自然と生まれてくる「ごほうび」のような存在です。
それを急ぎすぎるあまり、ふたりの関係がぎこちなくなってしまっては、本末転倒かもしれませんね。
【まとめ】
妊活中のセックスレスは、とてもデリケートで、なかなか人に相談できない問題です。
ですが、それを乗り越えようとする姿勢は、何よりも尊く、美しいものです。
あなたがご主人の気持ちに寄り添い、まずは自分の心と身体をいたわること。
そこから少しずつ、夫婦の距離は縮まっていくはずです。
妊活とは、ただ赤ちゃんを授かるためだけの道のりではありません。
それは「本当の家族になるための準備期間」でもあるのです。
焦らなくても大丈夫。
今日、あなたが一歩を踏み出すことで、きっと未来は変わっていきます。
赤ちゃんを迎えるその日まで、あなたの心にそっと寄り添いながら、応援しています。
- 妊活中のセックスレスは珍しくない現実
- 夫婦のすれ違いが妊娠の壁になることも
- まずは自分を責めない意識改革が大切
- タイミング法には心のふれあいが鍵
- 話すタイミングと伝え方で関係性が変わる
- 妊娠はゴールではなく家族づくりのスタート

