カイロしたら逆に血流が悪くなります
Q: 体を温めようとお腹にカイロをあてているんですが、
カイロしたら逆に血流が悪くなります、と言われました。
止めた方が良いのでしょうか?
関係ありません
A: 理由がよくわかりませんが、寒いと思うのなら、当てていても問題ありません。
よく「妊娠するのに、冷えは大敵!」と言いますが、これは事実です。
なぜならば、卵を造るためにも子宮内膜を厚くするのにも、熱エネルギーが必要だからです。
ただ、皮膚の上から温めていても改善される事はありません。寒いから厚着をするのは良い事だと思いますが、妊活には余り関係がありません。
たまに、サウナなどで暖め過ぎると卵子が死滅するなどという、医療常識を無視している愚かな意見もありますが、生物には恒常性(homeostasis)というものがあり、その生物の身体の内部の状態を一定の状態に保ちつづけようとします。 人体の場合は、体温を36.0度・プラス・マイナス0.5度に保ちます。違う場合は病気です。外部は違いますよ。暑い日にはもっと上がるし、寒い日にはもっと下がります。冷水に浸かれば下がるし、お湯に浸かれば上がります。
そもそも、皮膚は、表皮、真皮、皮下組織に分かれており、表皮にしても、角質層、顆粒層、有棘層、基底層、と分類されます。皮膚の下には筋膜などがあり、血管や神経、骨格筋、その下に骨膜、骨などがあり、内臓はその下になります。
では、どのようにすれば温められるのでしょうか?
答えは、血液が勢いよく骨盤内に注げば良いのです。
血液は必ず、人体にある60兆個の細胞に栄養を届けています。が、必ずしも、勢いよく、というわけではありません。ゆっくりと流れても熱エネルギーが到達しませんが、勢いよく流れれば、冷えにくい身体となります。血液を流すのが血管であり、その命令を自律神経が出しています。なら自律神経がちゃんと仕事をしてくれれば良いのです。
その方法が、ユベラとか当帰芍薬散、当院で施しているようなマッサージ、です。これらなら、整うことが期待できる、と別のブログに書きましたので、「サイトマップ」から選んで読んでみて下さい。
なので、カイロを止める必要なんてありませんよ。