クロミッドでも卵が育ちません
Q: ご質問させて下さい。
43才でAMH0.11←２年前くらいの数値になります。
最近クロミッドでも卵が育たず、今回もプラノバール処方で生理待ちになりました。
前周期も同じでしたが、薬ばかりで嫌になり飲みませんでした。
次周期のホルモン補充等に繋がる薬なら飲もうと思いますが、このプラノバールはどうなのでしょうか？
お忙しいかと思いますが、お時間ありましたらご返答お願いします。
ちなみに前周期からよもぎ蒸しをやっています。入浴後は滝のように汗が出て、手足が温かくなった感じです。
いったんクリニックでの治療を中断した方が良いでしょう
A:こういう質問をものすごくたくさんいただきます。
最近クロミッドでも卵が育たず、
そもそも、自然だと1000個以上ある原始卵胞から1個しか成熟卵胞へと成長しませんが、クロミッドなどの排卵誘発剤を使う事で、消えていく卵胞に栄養を与えて、ちゃんとした成熟卵胞へと育てるための薬です。そのためには、熱エネルギーや大量の血液が、栄養として必要となります。それが足りないと育ちません。
今回もプラノバール処方で生理待ちになりました。
プラノバールとは商品名で、ノルゲストレル（Norgestrel）のことです。
合成プロゲステロンの一種で、自然なプロゲステロンと同様の働きを持っているので、経口避妊薬の中で一般的に使用されます。排卵を防いだり、子宮内膜の変化を引き起こして受精卵の着床を防ぐことによって妊娠を防ぎます。また、卵管の粘りを変えて受精卵の通過を妨げる作用もあります。
次周期のホルモン補充等に繋がる薬なら飲もうと思いますが、
プラノバールはそういう薬ではありません。この薬が切れると数日後に月経が始まります。ドクターが正しく妊娠1日目を把握するための薬という事です。次の体外受精のために、子宮環境をリセットさせるために飲むものです。
では、どうしたら良いのでしょうか？
お勧めは、いったんクリニックでの治療を中断して、当院のやり方のようなマッサージなどで自律神経が整う事を期待させ、卵胞刺激ホルモン（FSH）と黄体形成ホルモン(LH)が卵巣に充分届く環境を整えておくこと。
質の良い卵子と内膜があれば、クロミッドの副作用も問題ありません。
