元気で健康な赤ちゃんをと願っています
Q: 妊活についてです。
１、女の子を産む時は淡白な、男の子は濃厚な行為を…という記事を見ました。ホントでしょうか？
２、不妊等の原因は男性側にあるという記事も見ました。男性側の精子が元気かどうかを調べるキットがあるそうなので、それを買って検査してみて、その検査の中で染色体が異常をきたしてる…なんて分かるものでしょうか？
これから妊活するにあたり、元気で健康な赤ちゃんをと願っているため、ご質問させて頂きました。
アドバイス頂ければと思います。
もちろん、生活習慣にも気をつけていきたいと思います。
大変良いことです
A: 元気で健康な赤ちゃんを願っているのは、大変良いことですね。
当院でも、未来の家族像を想像しやすくするために、どちらが欲しいのかを必ず聞いています。
出来るかどうかは、神様次第ですが。
1.ですが、それは、どうなのでしょうか？
AMH(抗ミュラー管ホルモン）という発育過程にあるごく初期の卵胞から分泌されるホルモンがミュラー管に作用すると、ミュラー管が消失していき、ウォルフ管が育って男の子になります。作用しないと、ミュラー管が育ち、ウォルフ管が消失していき、女の子になります。
性別はそれで決まります。発生第7週目より以前の生殖腺未分化期では、形態学的な差がないので、淡白な、または、濃厚な行為が関係するのか、などということは、よくわかりません。
WHO（世界保健機構）が「男女の産み分けは不可能」と断言しているので、出来ると言われても、それには、特に医学的な根拠はないと思います。
2.ですが、不妊の原因は、男性が、40～50％、女性が50～60％、くらいだと言われています。
昔は、「子供が出来ないのは女が悪い」と言われていましたが、100％女性側ではなく、双方に原因があるということです。
「精巣がない」とか「子宮がない」などといったはっきりした原因があるのなら別ですが、赤ちゃんができにくいのは、夫婦二人に何らかの原因があるのだと思います。
物凄く多いのが、夫婦生活が少なすぎること、と、病院で不妊治療を受けているその副作用。
男性側の精子が元気かどうかを調べるキットがあるそうなので、それを買って検査してみて、その検査の中で染色体が異常をきたしてる…なんて分かるものでしょうか？
無駄なお金です。1年くらい二人でしょっちゅう夫婦生活をもってても出来なかったら、病院に行けばよいと思います。
病院に行けば、元気がなくてダメならば体外受精や顕微授精します。それをやれば男性不妊は関係ありません。100％女性側の問題です。
それに染色体異常は産まれてくるまで誰にもわかりません。羊水検査も万能ではありません。
石田純一、東尾理子夫妻の第一子の理汰郎くんも、羊水検査の結果に反して、産まれたら、何の問題もありませんでしたし。どういう結果でも、愛で育んでいこうと決意していた理子さんは素晴らしいと思いました。
生活習慣にも気をつけていきたいと思います。
妊活は長期戦です。無理をせずに、普段通り生活していけばよいですよ。
困ったときにはいらしてください。
