妊活中は「少しでも妊娠の可能性を高めたい」という想いから、サプリ選びにもつい慎重になりますよね。雑誌やSNSで見かける人気の成分を見ると「これなら効果があるかも」と思い、注文してからネット検索をして不安になる…そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回ご相談いただいたのは、「マカ入りサプリを注文したけれど、子宮筋腫には良くないと聞いて開封できない」という妊活中の方からのお悩みです。さらに、現在飲んでいる葉酸サプリに添加物が含まれていることも心配とのこと。妊活中は自分だけでなく未来の赤ちゃんのことも考えているからこそ、こうした不安はとても自然なことです。
この記事では、マカと子宮筋腫の関係、葉酸サプリの添加物の安全性、そして後悔しないサプリ選びのポイントを、妊活アドバイザーとしての視点からわかりやすくお伝えします。
1. マカとは?妊活で注目される理由
マカは南米ペルーの高地に自生するアブラナ科の植物で、古くから「アンデスの滋養強壮食」として食べられてきました。厳しい環境で育つため、ミネラル・ビタミン・アミノ酸などがバランス良く含まれており、身体の基礎力を整える食品として知られています。
妊活でマカが注目される理由は、大きく分けて3つあります。
- ホルモンバランスのサポート:マカは直接ホルモンを含むわけではありませんが、脳下垂体や視床下部に働きかけて性ホルモンの分泌リズムを整えるといわれています。
- 卵子や精子の質の向上:抗酸化成分や必須アミノ酸が、生殖細胞の酸化ストレスを軽減し、質を保つサポートをするとされています。
- エネルギー代謝の改善:鉄分や亜鉛などのミネラルが代謝を助け、冷えや疲れやすさの改善にも役立つことがあります。
こうした理由から、マカは「自然派の妊活サプリ」として多くの女性に選ばれています。しかし、ここで気をつけたいのが、持病や体質によっては作用が異なる可能性があるということです。その一例が、子宮筋腫との関係です。
2. マカと子宮筋腫の関係
子宮筋腫は子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、多くの場合、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの影響を受けて成長します。特に月経のある年代の女性に多く、40代では約4割が持っているといわれています。
エストロゲン様作用とは?
マカは直接ホルモンを含むわけではありませんが、「エストロゲン様作用」を持つ可能性が指摘されることがあります。これは、体内で女性ホルモンに似た働きをし、ホルモンバランスを整える作用を意味します。妊活ではこの作用がプラスに働くこともありますが、エストロゲン依存性の子宮筋腫の場合、腫瘍を大きくする可能性がゼロとは言えないため、注意が必要です。
科学的根拠と現状
現在のところ、「マカが子宮筋腫を悪化させる」という確固たる科学的データはありません。しかし、動物実験や一部の臨床報告で、エストロゲン様作用が示唆されるケースがあるため、医学的には慎重に扱うべき成分と考えられています。
飲んでいいか迷ったときの判断基準
マカを摂取するかどうかは、次の3つのポイントを医師と一緒に確認することをおすすめします。
- 子宮筋腫の大きさ(急速に大きくなっていないか)
- 筋腫のタイプ(粘膜下筋腫・筋層内筋腫・漿膜下筋腫など)
- 現在のホルモン状態(血液検査や症状で判断)
特に妊活中は、卵巣機能や子宮環境を整えることが最優先です。サプリを選ぶ前に、自分の筋腫の状態をしっかり把握しておくことが大切です。
3. 葉酸サプリと添加物の安全性
妊活中・妊娠初期に必要不可欠な栄養素といえば葉酸です。特に妊娠のごく初期には、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減らすため、十分な量の葉酸摂取が推奨されています。厚生労働省は、サプリなどから1日400μgのモノグルタミン酸型葉酸を摂取するよう呼びかけています。
サプリに添加物が入っている理由
サプリメントには、成分を固めるための賦形剤、酸化を防ぐ酸化防止剤、吸収を助ける滑沢剤などが微量に含まれることがあります。これらはすべて食品添加物として国の安全基準を満たしており、通常の摂取量で健康被害が出ることはありません。
「無添加=安全」とは限らない
無添加のサプリは、心理的な安心感があります。しかし、無添加であっても原料の品質や製造環境が悪ければ、必ずしも安全とは言えません。逆に、少量の添加物が入っていても、厳しい基準をクリアした製品ならば問題はほとんどありません。
選び方のポイント
- 原材料と製造元が明確に記載されているもの
- 過剰な成分を含まず、必要な栄養素がバランスよく配合されているもの
- 添加物の量が少なく、国際的な安全基準を満たしているもの
つまり、添加物の有無よりも全体の安全性と品質管理を重視して選ぶことが、妊活中には何より大切です。
4. 妊活サプリ選びで後悔しないための3つのポイント
妊活中のサプリは、成分だけでなく「自分の体質や状況に合っているか」を見極めることが大切です。次の3つのポイントを意識して選びましょう。
- 目的を明確にして選ぶ
卵子の質改善、ホルモンバランス調整、貧血予防など、目的によって必要な成分は変わります。まずは何を優先するかを決めましょう。 - 持病や体質との相性を確認する
子宮筋腫、子宮内膜症、甲状腺疾患など、特定の病気や体質によって避けた方が良い成分もあります。必ず医師や専門家に相談してください。 - 添加物の有無より全体の安全性を見る
無添加だから安心、添加物があるから危険…とは一概に言えません。製造元の信頼性、原料の安全性、検査体制など、総合的に判断しましょう。
まとめ
マカは妊活に役立つ成分として人気がありますが、子宮筋腫の種類や大きさによっては注意が必要です。特にエストロゲン依存性の筋腫の場合、摂取を控えるか、医師の判断を仰ぐことが安心につながります。
葉酸サプリの添加物は、通常の摂取量であれば健康被害の心配はほとんどありません。しかし、心理的な安心感を求めるなら、無添加タイプを選んでも良いでしょう。
大切なのは、「自分の身体に合っているか」という視点です。情報に振り回されず、信頼できる情報源と医師のアドバイスをもとに、自分にとって最良のサプリを選びましょう。それが、後悔しない妊活への第一歩です。

