クロミッドが主流なのはなぜでしょうか?

妊活に対する疑問
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レトロゾールは良いこと尽くめだと思うのですが…

Q: 不妊治療中の者です。 昨年11月〜今年の3月までの5ヶ月間連続で、クロミッドとhCG注射を用いた人工授精をしたのですが、妊娠出来ません。 そんな中、つい先日『レトロゾール』という薬の存在を知りました。 調べてみたところ、 クロミッドと比べてレトロゾールは子宮頸管粘液の減少や子宮内膜の菲薄化することもなく、 また若干ですがクロミッドよりレトロゾールの方が妊娠率が高いようです。 2022年3月以前はレトロゾールは保険適用外であるためクロミッドが主流であった、 というのは理解出来るのですが、 保険適用後も未だにクロミッドが主流なのはなぜでしょうか? レトロゾールは良いこと尽くめだと思うのですが…。 今月から1〜2ヶ月ほど不妊治療をお休みするので、お医者様にうかがうことも出来ず、気になって質問させて頂きました。 ご回答して頂ければ嬉しいです。

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両方とも、良いところもあれば悪いところもあります

A: 卵胞が発育してくると、E2が増える反面、卵胞を発育させるFSH(卵胞刺激ホルモン)が下がってくるのですが、レトロゾールもクロミッドも、この時、FSHが下がらないようにする薬です。

ちょっと専門的になってしまいますが、

クロミッドは視床下部や下垂体という脳の器官がエストロゲンの信号を受け取ることを阻害する薬です。クロミッドは効果がなくなるまでが長く、1週間ほど作用するために、血中のE2量が増えてもFSHの分泌が継続し、 その結果、卵子を排出させる主席卵胞以外の卵胞が閉鎖されずに、複数の卵胞が育ちやすい傾向があります。 したがって場合によっては多胎になるリスクや、 卵巣が腫れてしまうOHSS(卵巣過剰刺激症候群)を起こしやすくさせる危険があります。 また、頸管粘液が減少したり 子宮内膜が厚くなりにくいという副作用もありますが、価格が安いという利点もあります。

レトロゾールは、卵胞でエストロゲンが作られるのを阻害する薬です。レトロゾールは効果がなくなるまでが短く、2-3日しか作用しません。 服用終了後、比較的早くFSHの分泌が低下し出します。その結果、卵子を排出させる主席卵胞以外の小卵胞は閉鎖されるため、 主席卵胞のみからの単一排卵となることが多いと考えられます。

なので、レトロゾールの方が優れているというわけではなく、ドクターは、未来のお母さんたちの体質に合わせて使い分けているということだと思われます。

 

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