卵管造影検査のあとTSHが4.73に!甲状腺異常と妊娠への影響とは?

妊活に対する疑問
スポンサーリンク

去年の9月、TSHの数値は1.73。
まったく問題のない、安心できる値だったはずなのに…。
12月に卵管造影検査を受けたあと、なかなか妊娠できず、再検査を受けたらTSHが4.73まで上昇していた。

「これって卵管造影の副作用なの?」
「一時的なものならいいけれど、もしかしてこのままチラージンを一生飲み続けることになるの…?」
そんな不安と、どうしようもない焦りで、夜眠れなくなる日々。

私も、これまで多くの妊活中の女性たちと接してきました。
体のことだけでなく、心まで押しつぶされてしまいそうな気持ち、痛いほどわかります。

だからこそ今日は、「TSHが高くなってしまった原因」や「チラージンは一生必要なのか?」
そして「妊娠への影響とこれからどう向き合っていけばいいのか」を、丁寧にお伝えしたいと思います。

この記事を読むとわかること

  • 卵管造影検査後にTSHが上昇する原因とその仕組み
  • チラージンを一生飲み続ける必要があるかの判断ポイント
  • 妊活と甲状腺機能の関係と、今できる対処法

卵管造影検査とは?妊活中に行われる理由と目的

妊活中に「卵管造影検査」をすすめられることは少なくありません。
これは、卵管がきちんと通っているかどうか、閉塞や癒着がないかを調べるための大切な検査です。

検査では、子宮から造影剤という液体を注入し、X線や透視で卵管の状態を確認します。
造影剤には「ヨード」という成分が含まれており、X線に写りやすくするためのものです。

そしてこの検査には、卵管の通過性を確認するだけでなく、
“卵管の詰まりが解消されて妊娠しやすくなる”という副次的なメリットもあります。
事実、検査後1~3か月間は「ゴールデン期間」とも言われ、妊娠率が高まる時期です。

でも、この検査に使われる造影剤が、時に甲状腺に影響を与えることがあるのをご存知でしょうか?
次の章では、その「TSH上昇」のメカニズムについて、詳しくお話しします。

TSHとは何か?甲状腺と妊娠の深い関係

「TSH」とは、「甲状腺刺激ホルモン」と呼ばれるホルモンです。
脳の下垂体というところから分泌され、甲状腺に「ホルモンを出して!」と指令を送る役割を果たしています。

つまり、TSHが高いというのは、「体の中で甲状腺ホルモンが足りていないよ!」というサインでもあるのです。

この甲状腺ホルモン(FT4やFT3)は、基礎代謝やエネルギー生産、内臓の働きの調整など、生命を維持するうえで欠かせない存在です。
特に妊活や妊娠中には、赤ちゃんの成長や発育に直結するため、非常に大切なホルモンです。

妊活中の女性には、TSHを2.5μIU/mL以下に保つことが推奨されることが多く、それ以上の数値になると排卵障害や着床しにくさ、流産率の上昇といったリスクが懸念されます。

ですから、「TSHが4.73」という数値は、決して軽く見ていいものではありません。
でも、だからといって絶望する必要もないのです。

このTSHの上昇が一時的なものなのか、それとも慢性的な変化なのか。
そこを見極めるカギが、「卵管造影検査」に隠されているのです。

卵管造影検査後にTSHが上がる理由とは?

卵管造影検査で使われる「ヨード造影剤」。
このヨードという成分は、実は甲状腺ホルモンの原料でもあります。

体内に大量のヨードが一時的に取り込まれると、甲状腺はそれに反応して「ちょっと待てよ…」とブレーキをかけることがあります。
この反応を「ヨード負荷」と呼びます。

その結果、甲状腺ホルモンの分泌が一時的に減少し、TSHが上昇してしまうのです。

この反応は、決して異常ではありません。
むしろ、体が自分を守るためにとっている正常な防御反応なのです。

多くのケースでは、このTSHの上昇は一時的なもので、時間とともに落ち着いていくことが報告されています。
特に、水溶性の造影剤を使った場合は、体内への残留が少なく、影響も短期で収まる傾向にあります。

一方で、油性の造影剤は体内に長く残る可能性があり、影響が数か月〜1年続くこともあります。

あなたのTSHが上昇したのは、まさにこの「ヨード負荷反応」によるものである可能性が高いのです。

そうであれば、しばらく時間をおいて再検査することで、TSHの値が自然に下がってくることも十分に考えられます。

では、今処方されている「チラージン(甲状腺ホルモン薬)」は一生飲み続けなければいけないのでしょうか?
次の章で、薬との付き合い方について詳しくご紹介します。

チラージンは一生飲む必要があるの?薬との付き合い方

TSHが高いと診断されると、多くの場合「チラージン」という甲状腺ホルモン剤が処方されます。

この薬は、不足している甲状腺ホルモン(主にT4)を外から補って、TSHの値を下げるという仕組みです。

でも、「一度飲み始めたら、一生やめられないんじゃ…?」という不安、ありますよね。
私も患者さんからよくこの質問を受けます。

結論から言えば、必ずしも一生続けなければいけないわけではありません。
特に今回のように、造影剤の影響によって一時的にTSHが上昇したケースであれば、一定期間薬を服用した後、再検査をして様子を見るという流れが一般的です。

ただし、以下のようなケースでは長期的な治療が必要になることもあります。

  • 自己免疫性の甲状腺疾患(橋本病など)がある
  • TSHの上昇が慢性的に続いている
  • 甲状腺ホルモン(FT4など)が実際に低下している
  • 甲状腺に症状(むくみ・冷え・だるさ・体重増加など)が出ている

つまり、「何が原因でTSHが上がっているのか」によって、治療の方針が変わるということです。

チラージンは「一時的に使って体を妊娠しやすい状態に整えるため」の薬でもあります。
定期的に数値をチェックしながら、医師と相談して減薬・中止のタイミングを探っていけばいいのです。

必要以上に怖がらず、「今の私に必要なサポート」として受け止めてくださいね。

TSHが上がったままだと妊娠できない?妊活への影響

「TSHが高いと妊娠しにくい」
これは、ただの噂ではなく、医学的にも根拠のある話です。

高TSH、つまり甲状腺機能低下症の状態が続くと、以下のような影響が出てくる可能性があります。

  • 排卵障害(卵子がうまく育たない、排卵しない)
  • 黄体機能不全(着床しにくい状態)
  • 子宮内膜の発育不全
  • 受精卵が着床しにくくなる

また、妊娠後も甲状腺ホルモンは赤ちゃんの脳や神経の発達に深く関わっているため、
妊娠初期にTSHが高い状態だと、流産や早産のリスクが高まることも報告されています。

だからこそ、不妊治療の現場では「TSHの管理」がとても大切にされているのです。
多くのクリニックでは、妊娠を目指す女性に対して「TSH 2.5以下」を目標に指導を行っています。

あなたのTSHが一時的に高くなっているだけであれば、焦らず体を整えていくことで、再び妊娠のチャンスが巡ってきます。

正しく知って、必要なケアを受けながら、あなたの身体と優しく向き合っていきましょう。

焦らず向き合うために。今できることと心の整え方

「妊娠したいのに、TSHが高い」
その現実は、とても重たく、孤独なものに感じるかもしれません。

でも、あなたの身体は、あなたのために今日も精一杯働いてくれています。
造影検査のあとにTSHが上がったのも、甲状腺が“今できること”を一生懸命やろうとしている反応なのです。

だからこそ、自分の身体を責めないであげてほしいのです。

今、あなたにできることはたくさんあります。

  • 定期的にホルモン検査を受けて、自分の今の状態を正しく知る
  • 体を冷やさない食事や服装、入浴習慣を大切にする
  • 良質な睡眠と、ストレスをためない工夫をする
  • 必要があればチラージンでホルモンバランスを整える

そして何よりも大切なのは、「心を置き去りにしないこと」

妊活は、目に見えない不安やプレッシャーに毎日押しつぶされそうになるものです。
そんなときは、どうか一人で抱え込まないで。
私たちのような妊活を支える専門家や、同じ経験をしている仲間がいます。

ゆっくり、でも確実に。
あなたの心と身体が整っていくその先には、必ず希望の光が差してきます。

まとめ

卵管造影検査のあとにTSHが上昇してしまった…。
それは決して珍しいことではなく、多くの方が経験している反応でもあります。

その数値が一時的なものなのか、今後も続くものなのかは、
造影剤の種類や体質、甲状腺の状態によって変わります。

大切なのは、正しく状況を把握し、必要な対処を行うこと。
そして何より、「私はきっと妊娠できる」と信じ続けること。

あなたの身体には、まだたくさんの可能性が眠っています。
焦らず、でも諦めずに、赤ちゃんに会える日を迎えてほしい。

このブログが、そんなあなたの背中をそっと支える一歩になれば、私にとっても幸せです。

あなたの妊活が、いつか「大成幸」へとつながりますように。

この記事のまとめ

  • 卵管造影検査で使用されるヨード造影剤がTSH上昇の原因になることがある
  • TSHの上昇は一時的な可能性が高く、自然に戻るケースも多い
  • チラージンは必要に応じて使い、継続の有無は再検査で判断される
  • 高TSHの状態では妊娠率低下や流産リスクが上がることがある
  • 自己免疫疾患の有無やホルモンバランスによって治療方針が変わる
  • 妊活中はTSH2.5以下が望ましく、定期的なチェックが重要
  • 生活習慣や心のケアも妊娠に向けた準備として大切
  • 焦らずに身体と向き合い、必要なサポートを受けることが妊活成功の鍵
error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました