シリンジ法は、家庭で簡単にできる受精方法の一つで、注射器を用いて、ご主人が出した精液を採取し、排卵日に合わせて子宮内に注入する方法です。
男性側の勃起障害や射精障害、女性側の性交時の痛みや膣痙攣、夫婦共にある性欲減退などだけでなく、「性交渉はしたくないけれど子どもは欲しい」「小さい子どもがそばで寝ていて気分になれない」、「仕事疲れ、子育て疲れで、タイミングが取れない」、などの場合に適すると言われています。
性機能障害の治療としては、人工授精や体外受精の治療が行われますが、シリンジ法なら、通院する必要もなく、タイミングがとりにくい方でも簡単で費用も実費負担のみでお手軽です。
デメリットとしては、「女性が痛みを感じて、うまく注入できないこともある」とか、「不潔な手で行うと感染症を引き起こしてしまうこともある」という点が挙げられます。
清潔なシリンジを使用して行えば、特に問題はありません。人工授精の簡易版ですので、当然、妊娠できますよ。実際、当院に来院されていた方にもいらっしゃったので。
