多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断され、クロミッドを使いながら妊活に励んでいる中で、「骨盤の硬さ」や「腰痛」が気になる…。特に、日常的に中腰姿勢が多いお仕事をしている方にとっては、「これが妊娠しにくさにつながっているのでは?」と不安に思うこともあるのではないでしょうか。
今回は、実際にご相談いただいた「エステティシャンの方の妊活のお悩み」をもとに、骨盤の状態と妊娠の関係、トリガーポイント治療や電気治療の安全性について、わかりやすく解説していきます。
- 骨盤の硬さや血流不足が妊活に与える影響
- 坐骨神経痛や腰痛が妊娠しにくさと関係する理由
- 妊娠の可能性がある時期に避けたい治療のポイント
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と排卵の関係とは?
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、卵巣に多数の小さな卵胞ができることで排卵がうまくいかず、月経不順や無排卵を引き起こすホルモンバランスの乱れによる症状です。これは現代の女性に増えてきている体質的な傾向でもあります。
排卵がスムーズに起こらないと、妊娠に向けてのタイミングを合わせるのが難しくなります。排卵を自然な形で促すためには、ホルモンの分泌を調整している視床下部や下垂体、そして卵巣がしっかり連携して働けるような身体づくりが大切になります。
そのためには、まず「血流」と「自律神経」のバランスを整えることが第一歩です。とくに骨盤内の血流を改善することで、卵巣や子宮の環境を良くすることができるのです。
中腰姿勢と骨盤の硬さが与える妊娠への影響とは?
エステティシャンというお仕事柄、長時間の中腰姿勢が続くことは、骨盤周りの筋肉の緊張を引き起こす大きな要因です。筋肉が硬くなると、局所の血流が悪くなり、結果として卵巣や子宮へ十分な血液が届かないことも考えられます。
実際に、骨盤の柔軟性が整わないと、内臓の位置がわずかに乱れてしまい、それが排卵や着床に必要な環境の妨げとなることがあります。首から続く、脊柱起立筋をほぐし、筋肉を調整することで、受精・妊娠に適した身体を作る助けとなる、という理論的な考え方もあります。
坐骨神経痛・腰痛は妊活にどんな影響を及ぼすのか?
「坐骨神経痛」の診断を受けているとのことですが、これは骨盤周辺の筋緊張が神経を圧迫しているためである可能性もあります。特に、お仕事で中腰姿勢が多い場合、筋肉が硬直しやすく、坐骨神経へのストレスが増してしまうことがあります。
まれにですが、月経に伴って坐骨神経に痛みが出る「坐骨神経の子宮内膜症(Sciatic endometriosis)」という疾患もあるため、痛みの周期や特徴に敏感になっておくことも大切です。
トリガーポイント治療や電気治療は妊娠に影響する?
トリガーポイント治療や電気治療によって、筋肉がほぐれ「終わった後に腰が軽くなる」ことは、身体からの嬉しいサインです。でも、妊娠の可能性がある排卵後〜着床期の時期には、腹部への強い刺激は避けたほうが安心です。
特に、お腹の裏側の筋肉を強く押される治療は、着床したての細胞がまだとても繊細な時期に影響を与える可能性があるため、治療を続ける場合は担当の施術師の方や主治医と相談しながら、刺激の強さや部位を調整すると良いでしょう。
当院の「子宝ケア」のような方法なら問題はありませんが。
妊娠しやすい身体を作るために:妊活中の整体・セルフケアのポイント
排卵や着床を助ける身体作りには、薬だけでなく「骨盤の血流アップ」や「筋肉の柔軟性改善」も効果的です。
- 軽めの骨盤ストレッチや pelvic floor(骨盤底筋)への穏やかな刺激を取り入れると、血流が促進され、子宮や卵巣周辺の環境改善を期待できます。実際、骨盤底筋へのマッサージ法で臨床妊娠率の改善が報告されています。
- 体幹を整えるエクササイズ(姿勢改善、自律神経リセットを含む)が、不妊にも効果的とする研究もあり注目されています。
- 整体やトリガーポイント治療を継続する際には、「妊活中であること」を必ず伝え、身体への負担が少ない方法に切り替えてもらいましょう。
まとめ:骨盤の柔軟性と血流改善が未来の命を育む第一歩
クロミッドに頼っての排卵誘発は、妊娠への一歩かもしれません。しかし、副作用も大きく、それだけに頼るのではなく、骨盤の柔軟性や血流に着目し、整体・セルフケアを組み合わせることで、身体の底力を育てていきましょう。
「排卵が育ちにくい」「骨盤が硬い」と感じるその不安は、実は“未来の命を守るためのサイン”かもしれません。身体にもっと耳を傾けて、一つずつ整えていきましょう。
- 骨盤の硬さは血流を悪化させ妊娠に影響
- 坐骨神経痛は子宮環境にも関係する可能性
- 妊娠初期は強いマッサージを避けるのが安心
- 血流改善で自然な排卵をサポートできる
- 妊活中は整体や電気治療の強度に注意

