不妊治療、妊活について教えてください
Q: 私は30歳、夫は36歳です。結婚して2年になります。
もともと子供を持つことを2人とも望んでいたのですが、私も夫もそこまで行為がしたいというタイプでもなく、月2回程度の回数に収まっている状況です。
基礎体温を測定していますが、回数が少ない上にもともと生理不順でタイミングをとろうとしても見事に排卵日の数日前や、排卵日を外しています。(そもそも排卵が正常にされているか?などは置いておきます)
そこで質問なのですが、最低限の仲良しの回数でも的中率を上げられるように病院で正確な排卵日を知りたいので通院する、というのはアリなのでしょうか?私たちの場合、仲良しの回数を増やすという根本的なことはお互いのストレスになりそうなので…
それでも妊娠に至らない場合は、詳しい検査が必要になるのは理解しています。しかし必ずしもタイミング法の前にさまざまな検査をしなければならないのでしょうか?
個人的には、どうでも良いかな、と思います
A: 当院に来られる方々でも、ブライダルチェックをされている方が少なくありません。小児抗体の有無を調べるのは確かに有効だと思います。
小児抗体とは、妊娠中に罹患することで流産や胎児の先天性疾患罹患率をあげてしまう感染症への抗体です。
風疹、はしか、水ぼうそう、おたふくかぜ、に罹ったことがあれば、抗体が出来るので、一生安心ですが、予防接種だと一定期間で効果がなくなります。抗体がないのなら、ワクチン接種しておいた方が良いでしょう。内科に行って調べるのも良いと思います。
ブライダルチェックでは、それに付随して、卵巣、子宮の簡単な機能チェック、男性なら精子の質や量を調べられます。
昔は精子は加齢の影響を受けないと考えられていたのですが、近年の研究から個人差が大きいという研究結果が出てしまいました。
40代くらいなら大した影響はないそうですが、アルコールやタバコ等の影響で、精子の奇形や遺伝子に損傷が起こったりするようです。
女性も28歳をピークに、徐々にエストロゲンの排出量が減っていきます。
だから、調べなさい。
ということなのですが、別にわかったからどうだ、というものではないので、必須の検査ではありません。個人的には、どうでも良いかな、と思います。
調べるのなら、女性側の甲状腺機能の方が大事です。ちゃんと説明するものすごく難しくなるので省きますが、赤ちゃんの身体を作っていく上で、非常に大切な器官ですから。もし異常が見つかれば、チラージンなどの飲み薬で改善されますから、その服用をお勧めします。
私も夫もそこまで行為がしたいというタイプでもなく、月2回程度の回数に収まっている状況です。
週に2回でも多くはありません。赤ちゃんが欲しいのなら、もっと夫婦生活を増やすことをお勧めします。
基礎体温を測定していますが、
測る意味がありません。排卵日の数日前や、排卵日を気にしなくても、定期的に夫婦生活を持っておいて、常に卵管膨大部に精子が残っている状況を作っておけば良いだけの話です。
どうしても行為がしたくないのなら、自宅でのシリンジ法などがお勧めです。
まだまだ若いので、体外受精の必要はないでしょう。