無月経とは?生理が止まる本当の理由と妊活への影響

妊娠体質
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生理が来ない…もしかして無月経?

生理がいつも通りに来ない…。それが1ヶ月、2ヶ月と続くと、心のどこかにざわつくものを感じませんか?
「もしかして妊娠?」「それとも病気?」——妊活中の女性なら、なおさらその不安は大きいことでしょう。
ですが、生理が止まる原因は必ずしも妊娠だけとは限りません。
今回は「無月経」について、妊活アドバイザーの視点から、妊娠を望む方々に知っておいてほしい情報をお届けします。

この記事を読むとわかること

  • 無月経の種類と主な原因について
  • 生理が止まることで妊活に起きるリスク
  • 無月経を改善するための具体的な方法
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無月経とは?

無月経(むげっけい)とは、一定期間以上、生理(月経)が来なくなる状態のことを言います。
大きく分けて、「原発性無月経」と「続発性無月経」の2種類があります。

原発性無月経

これは、18歳を過ぎても一度も生理が来たことがないという状態です。
多くは、染色体異常やホルモン異常、子宮や膣の発育不全などが原因とされています。
自分ではどうすることもできないことが多く、早期の医療的介入が必要になります。

続発性無月経

一方で、これまで順調に来ていた生理が、3ヶ月以上止まってしまったというのが「続発性無月経」です。
多くの女性はこちらに該当し、ストレスや過労、急激なダイエット、ホルモンバランスの乱れなどが原因となることが多いです。

どちらの無月経であっても、「妊娠を望む」という観点からすれば、放置は避けたい状態です。
なぜ生理が止まってしまったのか——その理由をしっかりと知ることが、妊娠への第一歩になるのです。

生理が止まる本当の理由

生理が来ないという状況には、体からの重要なサインが隠されています。
妊娠以外にもさまざまな理由があり、その多くは「ホルモンバランスの乱れ」によって引き起こされています。
ここでは代表的な4つの原因を挙げ、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1. ホルモンバランスの乱れ

月経は、脳の視床下部→下垂体→卵巣という一連のホルモンの流れによってコントロールされています。
このどこかが乱れると、生理が止まってしまうのです。
特に妊活中の方には、この「視床下部性無月経」が多く見られ、ストレスや生活リズムの乱れが影響していることもあります。

2. ストレスや過度なダイエット

仕事や家庭でのストレス、あるいは「痩せたい」という思いからの急激なダイエット。
これらもホルモンバランスを崩し、生理を止めてしまう大きな要因になります。
特に体脂肪率が18%を切ると、排卵機能が著しく低下すると言われています。
心と体の健康は、妊娠にも直結しています。

3. 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

排卵がうまくいかず、生理が不規則になる病気の代表例がこのPCOSです。
卵胞が成熟しないまま排卵できずに留まり続け、結果として無月経や生理不順になります。
不妊の原因の一つにもなりやすいため、早期の診断と対処が重要です。

4. 早発卵巣不全(POI)

40歳未満で卵巣の機能が低下してしまう状態をPOI(早発卵巣不全)と呼びます。
これも無月経の原因となるもので、女性ホルモンが極端に減少し、排卵が起こらなくなってしまいます。
治療には専門的なアプローチが必要となるため、早期発見がカギを握ります。

生理が止まるのは、「女性としてのリズム」が崩れてしまったサイン。
その原因はひとつではなく、複数が重なっている場合もあります。
まずは自分の生活を見直し、必要なら専門家に相談する勇気を持ってくださいね。

無月経が妊活に与える影響

「生理がない=排卵がない」——この事実は、妊活をする上で非常に重要です。
妊娠するためには、卵子が排卵され、受精し、着床するというプロセスが必要です。
しかし、無月経の状態ではこの第一ステップすら実現していない可能性があるのです。

排卵の有無と妊娠の可能性

無月経は多くの場合、排卵が止まっている「無排卵」の状態を意味します。
排卵がなければ、当然、妊娠は成立しません。
そのため、無月経が続くということは、「妊娠のチャンスがゼロになっている」とも言えるのです。
ですが逆に言えば、排卵を再開させることができれば、妊娠の可能性はぐんと高まります。

無月経が続くことによるリスク

無月経の状態が長期間続くと、女性ホルモンの分泌が低下し、骨密度の低下や更年期障害のような症状を引き起こすこともあります。
また、子宮内膜が薄くなり、着床しにくくなることも。
妊娠を望むのであれば、早めの対処が求められます。

妊活を進める上での注意点

妊活中に無月経になった場合、まずは基礎体温を記録して、自分の体の状態を知ることが大切です。
婦人科を受診して、ホルモン値や卵巣・子宮の状態を調べてもらうことも必要です。
自己判断での漢方やサプリメントの使用は避け、必ず専門家と相談しながら進めていきましょう。

妊娠は、「命を迎える準備」が整った時に訪れるもの。
無月経という体からのサインを無視せず、丁寧に向き合っていくことが、赤ちゃんとの出会いへの最短ルートになるのです。

無月経の改善方法

無月経は「病気」ではありますが、正しく原因を知り、適切なアプローチをすることで、改善する可能性は十分にあります。
妊娠を望むあなたにとって、今日からできることを一緒に見ていきましょう。

生活習慣の見直し

まず取り組むべきは、日々の生活を整えることです。
無理なダイエットをやめ、栄養バランスの良い食事をとり、しっかり睡眠をとる——
一見当たり前に思えることが、実はホルモンバランスを整える大切な土台になります。
また、スマホやパソコンのブルーライトを減らすことも、質の高い睡眠には欠かせません。

医療機関での治療

ホルモンバランスの乱れが原因であれば、婦人科でのホルモン療法が有効です。
また、PCOSやPOIが疑われる場合は、より専門的な検査と治療が必要になります。
「どこへ行けばいいかわからない…」という場合は、まずは近くの婦人科やレディースクリニックで相談してみましょう。
早期発見・早期治療が、妊娠への道を開いてくれます。

漢方や鍼灸などの代替療法

最近では、漢方薬や鍼灸治療も無月経の改善に効果を発揮しています。
とくに「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスを整える東洋医学の考え方は、体質改善にも役立ちます。
私は整骨院という立場から、多くの女性の妊活をサポートしてきましたが、やさしく体に寄り添うこうした療法が、驚くほどの効果を発揮することもあるのです。

あなたの身体は、あなたのために日々がんばっています。
だからこそ、いたわりながら、少しずつ整えていくことが、妊娠しやすい体質を作る第一歩になるのです。

まとめ:無月経と向き合い、妊活を前向きに進めるために

無月経は、体からの「ちょっと休もうか」というサインかもしれません。
決して恥ずかしいことでも、特殊なことでもありません。
むしろ、自分自身の体に丁寧に向き合う大切なきっかけになるのです。

生理が止まる原因には、ストレスや生活習慣、ホルモンの異常など、さまざまな背景があります。
それを一つひとつ丁寧に見つめ直し、小さな改善を積み重ねていくことで、あなたの体は確実に変わっていきます。

妊娠はゴールではなく、スタートです。
元気な赤ちゃんを授かり、そして無事に抱っこするまでには、まだまだ道のりがあります。
でも、そのスタートラインに立つために、まずは「生理が戻る」ことが大切です。

無月経に悩んでいるあなたへ——どうか、あきらめないでください。
そして、もし必要なら、私たちのような専門家に、そっと手を差し伸べてみてください。
あなたの願いが、やがて“命”という形で叶いますように。心から、応援しています。

この記事のまとめ

  • 無月経は生理が一定期間止まる状態
  • ストレスやホルモンの乱れが主な原因
  • PCOSや早発卵巣不全も要注意
  • 排卵がないと妊娠は成立しにくい
  • 生活習慣の見直しが回復の第一歩
  • 医療と代替療法の併用も効果的
  • 無月経は妊活の大きなヒントになる
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