そんな思いを胸に、妊活を続けている方へ。
私の整骨院にも、2人目不妊で悩むお母さんたちが多くいらっしゃいます。
1人目の妊娠がスムーズだった分、2人目での不調に戸惑いと焦りを感じてしまうのも無理はありません。
特に、以前ははっきりと見られていた「ノビオリ(卵白状のおりもの)」が出なくなったという声はよく耳にします。
これは、体が何かしらの変化を知らせているサインかもしれません。そしてその変化は、ホルモン剤や注射による影響だけでなく、ご自身の“妊活力”の今の状態を映し出していることもあるのです。
この記事では、「ノビオリが出なくなった」「人工授精や黄体ホルモン補充をしても妊娠しない」というお悩みに対して、今、体が何を求めているのか?を一緒に探っていきます。
そして、本来あなたの中に備わっている妊娠力を引き出すための体質改善のヒントを、私の視点からお届けします。
- ノビオリが出なくなる原因と薬の影響
- 人工授精や黄体ホルモン補充と妊娠の関係
- 妊活力を高める体質改善の具体的な方法
「ノビオリ(おりもの)の変化」とは?妊活力のバロメーター
ノビオリとは、排卵が近づくと現れる、透明で伸びやすい“卵白状のおりもの”のことです。
これはエストロゲンという女性ホルモンが分泌されている証拠で、精子が子宮内にスムーズに入りやすくなるための「自然な潤滑剤」の役割を果たしています。
ところが、このノビオリが減ってきた、もしくはサラサラした水っぽい状態が続くというのは、エストロゲンの分泌が弱まっている、あるいはホルモンバランスが乱れている可能性があります。
ただし、妊活中は黄体ホルモン補充などの薬の影響でも、おりものに変化が起きやすくなります。
一時的な変化であれば心配は少ないのですが、もし以前と明らかに違う・何ヶ月も続いているのであれば、それはあなたの体が「ちょっと休ませて」と言っているのかもしれません。
おりものは、「いまのあなたの妊活力」を知るうえで、非常に大切なバロメーターです。
薬に頼るだけでなく、この小さな変化にも耳を澄ませてみましょう。
黄体ホルモン(デュファストン)補充はおりものにどう影響する?
排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されるのは、子宮内膜を妊娠に適したふかふかの状態に保つためです。
この働きを人工的にサポートするために、妊活では「デュファストン」などの黄体ホルモン製剤が処方されることがあります。
この治療は、排卵後の子宮環境を整える意味ではとても大切なのですが、おりものの状態に思わぬ影響を与えることもあるのです。
黄体ホルモンが増えると、おりものの性状が変わります。
排卵後(黄体期):粘度が高くなり、白っぽく濁る
黄体ホルモン補充中:水っぽくなったり、量が減ったりすることも
これは、黄体ホルモンが子宮頸管粘液を「バリア化」してしまう可能性があるためです。
実際に、海外の医療サイトでは「プロゲステロン製剤は粘液を厚くして精子の通過を妨げることがある」との記載もあります。
ですから、「ノビオリが出ない」「おりものがサラサラの水状になってしまった」と感じている方は、薬の影響で自然な排卵サインが見えにくくなっている可能性も考えられるのです。
このような状態では、排卵のタイミングが読みづらくなったり、精子の到達率が下がることもあるため、妊娠のチャンスを逃しやすくなってしまうかもしれません。
とはいえ、黄体ホルモン補充は「着床のサポート」という重要な役割も果たしています。
だからこそ、「量」や「投与タイミング」を主治医と慎重に相談することが大切なのです。
人工授精との併用で排卵前後の粘液変化が妊娠にどう影響?
人工授精(AIH)は、排卵に合わせて、洗浄・濃縮した精子を子宮内に直接注入する治療法です。
これは、自然妊娠のプロセスで重要となる「子宮頸管の粘液の関門」をある意味、飛び越える治療法ともいえます。
ですから、ノビオリが出ない・おりものが変化しているという状態でも、人工授精自体は成立します。
ただし、ここに黄体ホルモン補充が加わることで、排卵前後の微妙なタイミングが見えにくくなることもあります。
本来、排卵が近づくと体温やおりもの、下腹部痛などで「そろそろだな」と気づくことができますが、薬剤によるホルモン補充がこれらの自然サインを隠してしまうことがあるのです。
その結果、「排卵済みかと思って人工授精をしたら、まだだった」「排卵から日数が経ちすぎてしまった」というように、本来のタイミングとずれてしまうことがあります。
また、粘液が黄体ホルモンの影響で早い段階から粘度を増すと、精子の寿命や到達率にも間接的に影響を及ぼす可能性も否定できません。
そのため、人工授精を行う際には、
- 排卵誘発の注射との併用
- ホルモン補充のタイミングや内容の見直し
- おりものの状態をメモして、医師に見せる
などの対策を取りながら、今のご自身の妊活スタイルが本当に体に合っているかどうかを、改めて見つめ直すことが大切です。
体質改善で本来の妊活力を呼び覚ます—まずできることは?
「もう、薬に頼るしかないのかな…」
そう思い詰めてしまう前に、一度立ち止まって、ご自身の“土台”となる体質を見つめ直してみませんか?
妊娠は、「命が宿る奇跡」です。
そのためには、心と体が整い、自然なリズムが戻っていることがとても大切です。
では、妊活力を底上げするために、まずどんな体質改善ができるのでしょうか?
1. 食生活の見直し
- 体を冷やす食べ物(白砂糖・カフェイン・冷たい飲み物)を避ける
- たんぱく質・鉄分・亜鉛・ビタミンEなどのホルモン生成を助ける栄養素を意識する
- 発酵食品・食物繊維で腸内環境を整え、免疫力とホルモンバランスの基盤を整える
2. 運動と血流改善
- 毎日の軽いウォーキングやストレッチで骨盤内の血流を促す
- 下半身を温めることで、子宮・卵巣の働きをサポート
- 加賀整骨院では骨盤矯正や整体によって内臓の位置と血流を整えるサポートも行っています
3. ストレスマネジメント
- スマホやSNSを見すぎて不安を増やしていませんか?
- 「自分にやさしくする時間」を毎日10分でも確保してみてください
- アロマ、瞑想、音楽、ハーブティーなど、リラックスできる“自分だけの儀式”を持つことが、ホルモン分泌のリズムにも良い影響を与えます
4. 漢方・鍼灸・整体など自然療法の活用
薬では補いきれない「体の流れ」を整えるには、東洋医学の視点も有効です。
加賀整骨院でも、患者さん一人ひとりの体質に合わせて、整体や手技療法で内臓や自律神経にアプローチすることを大切にしています。
自然に排卵し、自然に着床し、自然に育む。
その力は、あなたの中にちゃんと眠っています。
通院を止める“不安”への共感と解決
不妊治療を続ける中で、ふと湧き上がるのが、
「でも、通院をやめるのはもっと怖い…」
という、やめる勇気と、続ける不安との狭間で揺れる気持ちです。
このご相談をくださった方のように、「治療の意味はあるのだろうか?」「体質改善をした方がいいのでは?」と考え始めたとき、それは“変化のタイミング”かもしれません。
通院を完全にやめなくても、次のような「緩やかな切り替え方」もあります。
ステップ1:治療の“目的”をもう一度見直す
「妊娠」という結果にばかり焦点が当たりがちですが、
その前に必要なのは自分の体の声を聞くことです。
ノビオリが出ない、おりものの質が変わる、月経の様子が変化している——
これらは全て、あなたの体からのサインです。
ステップ2:医師との対話で治療内容を調整してもらう
- 黄体ホルモンの補充タイミングや量の見直し
- 排卵誘発剤を休んでみる月を設ける
- 体外受精に進む前に、自然周期に戻す選択を相談する
医師はあなたの敵ではありません。
「私はこう感じています」と素直に伝えることで、治療が“合うもの”に変わることもあります。
ステップ3:自分軸で“妊娠までの道”を描く
通院を続けるか、いったんお休みするか——
その判断に「正解」はありません。
大切なのは、自分が心地よいと感じるリズムで妊活を続けられること。
治療というレールの上をただ走るのではなく、
「この方法が自分に合っている」と感じるやり方を選びなおしていいのです。
不安になるのは、あなたが真剣だからです。
大丈夫、あなたの中に宿る“いのちの力”は、まだ眠っているだけなのです。
体の声に耳を傾けて、本来の妊活力を取り戻そう
2人目不妊。
1人目を自然妊娠で授かった経験がある分、「きっとまたできるはず」と信じて頑張ってきたことと思います。
けれど、ノビオリが出なくなった、おりものが変化した、治療をしても妊娠に至らない——
そんなときこそ、自分の体を責めるのではなく、「何かが変わったよ」という体の声に優しく耳を傾けてみてください。
黄体ホルモン補充や人工授精は、確かに妊娠のためのサポートになります。
でも、それと同じくらい大切なのが、“あなた本来の妊娠力”を取り戻すこと。
生活習慣、心の状態、冷えや食事、血の巡り……
それらを丁寧に整えることで、「赤ちゃんを迎え入れる準備ができた体」へと、あなた自身が変わっていきます。
妊活に「今すぐの正解」はありません。
でも、「あなたに合った最善の道」は、きっと見つかります。
焦らなくて大丈夫。
もしつらくなったら、またここに戻ってきてください。
あなたがいつか、元気な赤ちゃんをこの手に抱ける日を、心から応援しています。
- 2人目不妊ではおりもの変化も大切なサイン
- 黄体ホルモン補充はおりものに影響を与えることがある
- 人工授精は粘液の変化をカバーできるがタイミングが重要
- 生活習慣・食事・運動で妊活力を底上げできる
- 治療を続けるか休むかは自分軸で選んでよい
- 体の声に耳を傾けることが妊娠への近道

