身体の声を聞き、心を感じる柔道整復師の中村和仁です。西洋医学の知識をベースに、東洋医学の良い所を付け加えたものをお届けいたします。
久しぶりに質問が届きました。今日はその回答をブログに書きたいと思います。
妊娠に適しているか不安です
妊娠希望し2月頭から基礎体温を測り始めました。
基礎体温も毎回測っているのですが、この高温期だと黄体機能不全にあてはまりますか?
飲酒した翌日は基礎体温自体がかなり上がる(37度ほど)ので、測らずに飛ばしています。
グラフがガタガタで心配です。特に今日ガクンと下がって驚きました。
毎回排卵日直前に排卵日痛と大量の水っぽいおりものがあり、21日にそのような状態になっています。
冷え性かつBMIも17ほどなのもあり妊娠に適しているか不安です。
特に気にされる必要はありません
月経周期は、生理中の月経期、荒れた内膜を修復して卵を作る増殖期、内膜を厚くさせ妊娠を維持する分泌期に分かれますが、卵胞から卵子が排出されると同時に、プロゲステロンという黄体ホルモンが飛び出し、体温を上昇させます。
黄体機能不全は、
①黄体期中期の血中プロゲステロン値が10ng/mL未満で、
②基礎体温で、低温相から高温相へ移るのに3日以上かかったのに、高温相が10日以内で、
③子宮内膜日付診で、正常月経周期と3日以上のずれがある
場合に診断されます。
卵巣周期の黄体期にプロゲステロンを補充したり、クロミッドを飲んだり、お尻にhMG-hCG注射を打つなどの治療が行われると思います。
西洋医学的には、こうなりますが、こういう風になる原因は、脳の下垂体というところから出るFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)が卵巣に充分に届いていないからです。
下垂体から卵巣まで、血液によって運ばれますが、勢いよく流れないと血液中に残っていたりしています。血管が血液を全身に運びますが、勢いよく流れるか、ゆっくり流れるか、は誰にもわかりません。自分の意思が通じない自律神経という神経が関与しているので、これを正常にしてあげれば良いのです。
マッサージにはその効果が大きいのですが、身体に悪い所があると乳酸などの形で筋肉の中に閉じ込めてしまうのですが、マッサージによって、その痛みが飛び出すので、痛いかもしれない、という副作用があります。痛くないのは、悪くないのか、効果がないのか、のいずれかだと思います。こと、妊活に関して、の話ですが。
その同じマッサージなどを何度も繰り返して、人体の設計図、脳にある染色体の信号を書き換える必要があります。同じ事を短い期間に何度も繰り返して、長期記憶にする事です。違った事をやっていると長期記憶にはなりません。
西洋医学の薬や当帰芍薬散などの漢方薬にも似た効果があるので、試しても良いかもしれません。これも副作用があるなど、どんな方法でも良い所と悪い所があります。