当院に来院される方にも、肩こりで悩んでいらっしゃる方が凄く多いのですが、
男性の肩の凝り方と女性の肩の凝り方が同じではないというのを知っていますか?
肩の凝るメカニズムについて、簡単に説明します。
人間の身体は、例えば、腕なら、前は曲げる筋肉、後ろは伸ばす筋肉のように、前面と後面で反対の動きをする筋肉がついています。
ところが胴体の部分は、後ろには身体を支える筋肉がついていますが、前には身体を支える筋肉がついていません。なので、力学的に弱い構造になっています。痛みを受けやすいわけです。
尻尾がなくなってヒトが直立歩行を始めたのが5万年前と言われているので、4本脚の頃のなごりだと言われています。だから、前面にはそういった筋肉がないのでしょう。
脊髄が通る脊柱管という管を支える脊柱起立筋という3本の筋肉が首から腰まで左右にあり、それだけで支えています。
ところが、頭は体重の1/13の重さがあり、立っているだけで、首の筋肉に負荷がかかります。その痛みが重力に従って、脊柱起立筋を流れ、下の方に下りていきます。それで肩が痛い、背中が痛い、手が痺れる、腰が痛い、お尻が痛い、足が痛い、という事になります。