妊活中は、赤ちゃんの未来を思い描きながら、自分の体の声に耳をすませている日々かもしれません。そんな中、ネットで「妊娠13週まではインフルエンザ予防接種を避けたほうが良い」といった情報を目にして、不安になった方もいらっしゃるでしょう。しかし実際には、「予防接種を受けたあとに自然妊娠していたことがわかった」という経験をされて、問題なく出産された方も少なくありません。
この記事では、妊活中・妊娠初期のあなたが抱える“いつ接種すべきか”“安全かどうか”という悩みに、やさしく丁寧にお答えします。どうぞ、心を休めながら読んでみてください。
- 妊活中・妊娠初期でも安全とされるインフルエンザ予防接種の根拠
- 接種後に妊娠が発覚したケースでも多くが無事出産している事実
- ワクチン以外にできるインフルエンザ対策と家族での予防の大切さ
1. 妊活中にワクチンを受けてもいいの?:基本の安全性
1.1 インフルエンザワクチンは“不活化”って何が違う?
日本で使われているインフルエンザワクチンは、不活化ワクチン、つまりウイルスの感染力を無くした成分で作られています。このため、ウイルスそのものが体内で増えたり、胎児に感染したりすることはありません。したがって、安全性が高いとされています。
1.2 妊活中・妊娠初期でも安全の科学的根拠
アメリカCDCやACOG(米国産婦人科医会)は、妊娠のどの時期でも(つまり1〜3トリメスターでも)、インフルエンザの不活化ワクチン接種は安全であると推奨しています。流産や死産のリスクが増えるという明らかなデータは示されていません。また、日本の医師監修の記事でも「超初期や初期から出産予定日まで、いつ接種しても問題ない」と明言されているものがあります。
1.3 自然流産や奇形への影響、実際どう?
複数の研究や観察調査でも、インフルエンザワクチンによる奇形や流産の増加は確認されておらず、安全プロファイルは良好とされています。
2. ワクチン接種後に妊娠が発覚!それでも大丈夫な理由
2.1 多くの妊婦さんが無事に出産しています
「接種したすぐあとに妊娠が判明した」というケースは、決して少なくありません。それでも、多くの方が出産まで至り、元気な赤ちゃんを抱いています。これは、ワクチンそのものが妊娠の進行を妨げるものではないことの現れです。科学的データを見ても、妊娠初期に接種をしても安全性が確認されています(前述のCDCデータなど。)。
2.2 妊娠のごく初期に接種した場合の安全性
妊娠0〜13週ごろは自然流産がもともと起こりやすい時期ですが、インフルエンザワクチン自体がそのリスクを高める証拠はありません。むしろこの時期にかかってしまうインフルエンザ感染のほうが、胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。
2.3 実際にあった“自然妊娠と予防接種”のエピソード
例えば、妊活中の方が「予防接種後に妊娠していた」とわかった、といった身近な経験談は多く耳にします。妊活中だからこそ、救いとなる選択になっていることも少なくありません。こうした実例は、読者に強い安心感を与えるとともに、科学だけでは伝わりにくい“命を想う温かさ”を届けることができます。
3. なぜ妊活中からインフルエンザ予防接種がすすめられるのか?
3.1 妊娠の可能性がある時期こそ慎重に
妊娠の成立は、誰にも「この日から」と断言できるものではありません。排卵から受精、着床までの間は、とてもデリケートな時期です。妊娠判定薬で陽性が出る前の「まだ妊娠しているかわからない時期」にも、インフルエンザにかかってしまう可能性はあります。だからこそ、妊活中からの予防接種がすすめられているのです。
3.2 妊婦と胎児が重症化しやすいインフルエンザのリスク
妊娠すると、ホルモンの影響や免疫機能の変化により、感染症にかかりやすくなります。特にインフルエンザは、妊婦さんにとって重症化しやすい病気のひとつ。高熱や肺炎、入院が必要になるケースもあります。胎児にとっても、母体の高熱は発達に影響する可能性があるため、予防はとても大切です。
3.3 母体の抗体が赤ちゃんを守る「胎児への優しさ」
インフルエンザワクチンを接種することでできた抗体は、妊娠中の母体だけでなく、胎盤を通じて赤ちゃんにも届きます。つまり、ママが守られるだけでなく、まだ小さな赤ちゃんも一緒に守られるのです。産まれてすぐの赤ちゃんは自分でワクチンを打つことができないため、母体からの免疫はとても大きな意味を持ちます。
4. よくある不安とその答え
4.1 13週くらいまでは避けた方がいいって本当?
ネットでは「妊娠13週までは接種を避けたほうがいい」という情報も見かけます。確かに妊娠初期は自然流産が起きやすい時期です。そのため、「何をしても流産してしまう」ことがあり、タイミング的にワクチンのせいだと思われがちなのです。しかし科学的な研究では、インフルエンザワクチン接種が流産を増やすという明確なデータはありません。安心してよいと考えられます。
4.2 生ワクチン(例:風しん・麻しん)は違うの?
注意が必要なのは「生ワクチン」です。風しんや麻しんのワクチンは、弱めたウイルスを使っているため、妊娠中は接種できません。一方で、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンなので安全性が高く、妊娠中でも安心して接種できます。この違いを知っておくことが大切です。
4.3 副反応やアレルギーへの配慮は?
インフルエンザワクチンの副反応は、注射した部位の腫れや赤み、軽い発熱などが一般的です。ほとんどが数日で落ち着きます。まれに卵アレルギーがある方は注意が必要ですが、日本で使用されているワクチンは精製度が高く、多くの場合問題なく接種できます。心配な方は、事前に主治医に相談しておくと安心です。
4.4 不妊治療との関係は?影響はありませんか?
「排卵誘発剤を使っているときに接種してもいいの?」「移植の前は?」と不安に思われる方もいます。不妊治療中にインフルエンザワクチンを接種しても、治療の効果や妊娠の成立に悪影響を及ぼすことはありません。むしろ、治療の成果を守るためにも、体調管理として接種しておくことは前向きな選択といえます。
5. 妊活中のインフルエンザ対策:接種以外のポイントも
5.1 マスクや手洗い、生活習慣でできるセルフケア
予防接種だけでなく、日常生活の中でできる対策も大切です。手洗い・うがい・アルコール消毒は基本ですが、質の良い睡眠や栄養バランスの取れた食事も免疫力を高めます。妊活中はストレスも免疫に影響するため、リラックスの時間を持つことも大切です。
5.2 周囲の家族・パートナーの協力も大切
あなたがどんなに気をつけていても、身近な人からウイルスをもらってしまうこともあります。パートナーや家族も一緒に予防接種を受けることで、感染のリスクを減らし、安心できる環境を整えられます。妊娠を望む家庭では「家族全員で赤ちゃんを守る」という意識を共有すると良いでしょう。
5.3 かかってしまったときの治療(早期対応の重要性)
万が一インフルエンザにかかってしまった場合も、すぐに産婦人科や内科へ相談してください。妊婦さんでも使用できる抗インフルエンザ薬があり、早めに治療を始めることで重症化を防ぐことができます。大切なのは「我慢しないで、すぐ相談する」ことです。
6. 接種タイミングの目安と、医師との相談のポイント
6.1 ベストな接種時期(例:10~11月など)
日本では例年、インフルエンザが流行するのは12月〜3月頃です。そのため、抗体がしっかりできるよう、10月〜11月に接種するのが理想とされています。ただし、妊活中であれば「いつ妊娠するかわからない」ため、思い立った時期に接種しておくのも安心です。
6.2 妊活中なら、早めにかかりつけへ相談を
「今すぐ接種しても大丈夫かな?」と迷ったら、かかりつけの婦人科や内科に相談してみましょう。体調や治療のスケジュールに合わせて、最適なタイミングを一緒に考えてくれるはずです。
6.3 日本で使われるワクチンの特徴など
日本で一般的に使われているインフルエンザワクチンは、不活化ワクチンであり、妊婦さんや妊活中の方でも接種できる安全なものです。アメリカやWHOの基準と同様に、日本でも妊娠中の接種は広く認められています。
まとめ:妊活中でも安心して、守っていこう
妊活中のあなたにとって、「赤ちゃんを迎える準備」と同じくらい大切なのが、自分自身の健康を守ることです。インフルエンザ予防接種は、妊娠のごく初期でも安全性が確認されており、実際に「接種後に妊娠が判明した」ケースでも問題なく出産された方は少なくありません。
大切なのは、不安を抱え込まずに、主治医と相談しながら一歩を踏み出すこと。予防接種と日常のセルフケア、そして家族の協力で、あなたと未来の赤ちゃんを守っていきましょう。
どうか安心して、この冬を健やかに過ごされますように。あなたと、これから生まれてくる命のために。
- 日本のインフルエンザワクチンは不活化で妊娠中も安全性が高い
- 妊娠初期に接種しても流産や奇形の増加は報告されていない
- 接種後に妊娠が判明した方も多く無事に出産している
- 妊娠中のインフルエンザは重症化しやすく胎児にも影響がある
- 母体の抗体が赤ちゃんを守るため接種は有効
- 「13週までは避けた方がいい」という説に科学的根拠は薄い
- 生ワクチンとは異なり不活化ワクチンは安心して受けられる
- 家族やパートナーの接種も赤ちゃんを守る大切な手段
- 接種以外にも生活習慣やセルフケアで感染予防を
- 迷ったときは主治医に相談し、安心して冬を過ごそう

