「フーナーテストがまた不良でした…」
クリニックでそう告げられたときの、胸が締め付けられるような気持ち。半年間、タイミング法で頑張ってきたけれど、妊娠の兆しが見えない。その原因が、もしかすると“抗精子抗体”かもしれない――。
妊活中の女性にとって、この言葉を目にしたときのショックはとても大きいものです。「抗精子抗体があったら、もう自然妊娠はできないの?」「体外受精しか道はないの?」と、希望の光がかき消されてしまいそうになりますよね。
でも、安心してください。抗精子抗体が陽性でも、すべての道が閉ざされるわけではありません。実際に、当院では自然療法で妊娠に至ったケースもあります。今日はそんな「見えない壁」と向き合いながらも、一歩ずつ前に進もうとするあなたに届けたいストーリーです。
- フーナーテスト不良と抗精子抗体の関係
- 抗精子抗体が陽性でも妊娠を目指せる選択肢
- 自然療法(マッサージ)による改善事例の紹介
【1】タイミング法を半年続けても妊娠しない理由とは?
タイミング法は、排卵のタイミングに合わせて夫婦生活を持つことで自然妊娠を目指す方法です。多くの方が最初に取り組む妊活のステップですね。ですが、半年続けても結果が出ない場合、「何か原因があるのでは?」と疑いたくなるのも無理はありません。
実際、排卵がうまくいっているように見えても、精子が卵子にたどり着けていないケースも多くあります。その確認のために行われるのが、フーナーテスト(性交後試験)です。
このテストで、精子が子宮頸管内でうまく動けていない、あるいはまったく見えない場合、何らかの障害が起きている可能性があるのです。
【2】フーナーテスト3回不良…その意味と見方
フーナーテストでは、性交後数時間以内に子宮頸管の粘液を採取し、その中で精子がどのように動いているかを顕微鏡で観察します。
「良好」の場合は、元気に動いている精子が10個以上確認できるのですが、「不良」と診断された場合は、精子が全く見えない、あるいは動いていない状態を指します。
これが3回連続で「不良」だったというのは、やはり何らかの物理的・免疫的な障害が考えられます。そのひとつが、今回のテーマである「抗精子抗体(ASA)」なのです。
ASAは、精子を異物とみなして攻撃してしまう免疫反応です。その結果、精子が頸管の粘液を通り抜けられず、卵子のもとへ辿り着くことができないのです。
つまり、「フーナーテスト不良」は、抗精子抗体の存在を疑う大切なサイン。軽視してはいけない体からのメッセージです。
【3】抗精子抗体とは?自然妊娠を妨げる「見えない壁」
抗精子抗体(ASA:Anti-Sperm Antibodies)とは、本来は体にとって「味方」であるはずの精子に対して、免疫が“敵”と誤認して攻撃するという、いわばアレルギー反応のようなものです。
この抗体は、女性にも男性にも発生する可能性があり、特に女性の場合は、子宮頸管粘液中に存在することで、精子の侵入や運動を妨げてしまうのです。
具体的には、以下のような働きが妊娠を妨げます:
- 精子の運動性を低下させる
- 子宮頸管への進入を阻止する
- 卵子と精子の結合を妨げる
このように、抗精子抗体は「妊娠の入口」をブロックしてしまうため、自然妊娠の大きな壁となることがあるのです。
でも、ここでひとつ覚えておいていただきたいのは――「抗体=終わり」ではないということ。
抗体があっても、妊娠された方は実際にいらっしゃいますし、当院でもそのような方を何人も見てきました。
大切なのは、抗体の存在を正しく知り、どう対応するかを選択することなんです。
【4】ASA陽性でも妊娠できる?「治る」「治せる」の可能性
抗精子抗体が陽性だと診断されると、多くの方が「もう自然妊娠はできないの?」「体外受精か顕微授精しか道はないの?」と、不安に包まれてしまいます。
たしかに、医学的にはASA陽性の状態では、人工授精(IUI)では成功率が低く、顕微授精(ICSI)が有効とされています。特に、精子の運動が完全に妨げられている場合、顕微授精は直接卵子に精子を注入するため、抗体の影響を受けにくいのです。
しかし一方で、抗体のレベル(抗体価)には個人差があり、一定期間で自然に陰性化することもあるといわれています。
また、治療法としては以下のような選択肢も検討されています:
- ステロイド療法(免疫反応の抑制)
- 精子洗浄・調整によるIUI
- 体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)
それでも、「体外や顕微はハードルが高い…」「金銭的にすぐにはできない…」という声もたくさんいただきます。
そんな方に、ぜひ知っておいていただきたいのが、自然療法という選択肢です。
実は、当院では、マッサージによる体質改善によって妊娠に至った方がいらっしゃいます。
自律神経のバランスを整え、骨盤内の血流を改善することで、免疫の過剰反応が穏やかになったと考えられるケースです。
科学的にはまだ未知な部分もありますが、「体を整えること」が、妊娠力を高める土台になることは確かです。
体外や顕微を選ぶ前に、できることがあるかもしれません。どうか焦らず、一歩ずつ、あなたに合った道を見つけてください。
【5】当院での自然療法(マッサージ・東洋医学)による改善例
「抗精子抗体が陽性なら、もう顕微授精しかない」――そう思い込んでしまって、治療に迷いが出てしまう方は少なくありません。
ですが、私たちは妊活アドバイザーとして、「自然な力で妊娠する可能性」も大切にしています。
当院では、抗体による不妊に悩む方に対し、東洋医学の視点からアプローチを行っています。
例えば、当院独自の妊活マッサージでは、以下のような変化が期待できます:
- 骨盤内の血流を改善し、子宮・卵巣の働きを活性化
- 自律神経のバランスを整え、免疫系の過剰反応を緩和
- 冷え性の改善とともに、ホルモンバランスを安定させる
実際に、抗精子抗体が陽性と診断された方が、当院でマッサージと体質改善に取り組み、数ヶ月後に自然妊娠に至ったというケースもあります。
もちろんすべての方が同じようにうまくいくわけではありませんが、「妊娠しやすい体づくり」を整えておくことで、あらゆる治療法の成功率を高めることにもつながります。
西洋医学に頼る前に、あるいは併用しながらでも、ご自身の身体を整えるという発想は、これからの妊活において欠かせない選択肢です。
【6】パートナーと一緒に乗り越える妊活の「心のケア」
抗精子抗体が原因で妊娠しづらいとわかったとき、最もつらいのは「自分のせいで…」という思いに苦しんでしまうことです。
しかし、妊活は決してひとりで抱えるものではありません。夫婦で一緒に取り組むことが、心の支えになります。
とくに、今回のようにフーナーテストで精子が「動かない」「見えない」という結果が出た場合、ご主人にも少なからずショックがあるはずです。
精子の状態や体質にも個人差があり、抗体が男性側に存在するケースもあります。だからこそ、男性の身体と心も一緒にケアしていく必要があります。
当院では、男性の相談も増えてきています。ストレス、冷え、食生活の乱れが精子の状態に影響するということも広く知られてきました。
また、心のケアとして以下のようなこともおすすめしています:
- 夫婦で毎晩少しだけ話す時間を持つ(不妊のこと以外でもOK)
- 一緒に軽い運動やウォーキングをしてみる
- 治療の選択について夫婦で意見をすり合わせる
「二人でこの壁を乗り越えよう」という気持ちが、妊活をつらいだけのものから、前向きなプロセスへと変えてくれます。
【7】希望をつなぐメッセージ
抗精子抗体という言葉に出会ったとき、多くの方が「どうして自分が…」と戸惑い、治療の方向に迷い、不安で心がいっぱいになります。
でも、どうか覚えていてください。
抗体があるからといって、赤ちゃんに会えないわけではありません。
西洋医学には西洋医学の強みがあり、自然療法には自然療法の力があります。どちらを選ぶかはあなたの自由。そして、どちらかを選んだからこそ、妊娠にたどり着いたというケースも実際に存在します。
「今、抗体がある」ことは、あなたのせいではありません。それは体が今、何かを訴えているというサイン。
その声に耳を傾けて、自分自身を責めるのではなく、「整えてあげよう」「優しくしてあげよう」と思ってあげてほしいのです。
妊活は、決して「妊娠できるかどうか」だけがゴールではありません。
自分の心と体に向き合う、大切な時間でもあるのです。
<まとめ>
- タイミング法で妊娠しないときは、フーナーテストを通じて抗精子抗体の存在が見えてくることがある
- 抗精子抗体が陽性でも、体外・顕微授精だけが道ではない
- 自然療法(マッサージ・体質改善)によって妊娠された方も実際にいる
- パートナーとの協力、心のケアも妊活において非常に大切
- あなたの妊活には、まだまだ希望がある。焦らず、あなたらしい道を選んでほしい
そして、もし不安なとき、迷ったときは、ひとりで抱え込まずに、誰かに相談してください。
私たちも、あなたのそばで、一緒に考え、歩いていきたいと思っています。
あなたの妊活が、そしてその先の人生が、“大成幸”につながりますように。
- フーナーテスト3回不良の意味と背景
- 抗精子抗体が妊娠を妨げる仕組み
- 陽性でも自然妊娠の可能性はある
- 顕微授精以外の選択肢も存在
- 当院ではマッサージでの改善例も
- 自律神経と免疫のバランスの重要性
- パートナーとの協力が心の支えに
- 自然療法と西洋医学の併用も視野に
- 妊活は体と心を整えるプロセス

