妊娠脈は本当に存在する?信憑性・見分け方・注意点を妊活アドバイザーが解説

妊活に対する疑問
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「妊娠脈って本当にあるの?」

最近、妊活中の女性の間で耳にするようになったこの言葉。SNSや口コミなどで知ったという方もいらっしゃるかもしれませんね。

けれど、いざ調べてみると、情報は少なく、信頼していいのかどうかもわからない…。そんな不安を抱えている方も多いはず。

今回は、加賀整骨院院長で妊活アドバイザーでもある私、中村和仁が、「妊娠脈」の真実について、東洋医学と西洋医学、そして実際の現場での経験を交えながら、わかりやすく解説していきます。

赤ちゃんを望むすべての方に、希望の灯を届けられるような内容をお届けできたらと思います。

この記事を読むとわかること

  • 東洋医学における「妊娠脈」の考え方と特徴
  • 妊娠脈の信憑性と西洋医学との違い
  • 妊活中の心の整え方と体のサインへの向き合い方
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妊娠脈とは?東洋医学における「妊娠の兆候」

まず、「妊娠脈」という言葉自体は、西洋医学の教科書には出てきません。これは主に東洋医学、特に中医学の考え方から来ているものです。

東洋医学では、妊娠している女性の体には独特のエネルギーの流れ、つまり「気・血・水」の変化が現れるとされ、その変化が脈に現れることがあります。

中でもよく語られるのが「滑脈(かつみゃく)」と呼ばれる脈の状態。これは、まるで真珠が数珠の上を滑るように、コロコロと転がるような滑らかな脈のことを指します。

この「滑脈」は、東洋医学において「妊娠している可能性がある」サインのひとつとして知られており、実際に中国では古くから妊娠判定の補助的な方法として使われてきました。

もちろん、これは100%の診断法ではありませんが、脈を通じて体の変化を感じ取る東洋医学ならではのアプローチなのです。

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妊娠脈に信憑性はあるの?西洋医学との違い

では、この「妊娠脈」にどれほどの信憑性があるのでしょうか?

まず大前提として、西洋医学では妊娠の判定にはhCGというホルモンの分泌を検出する「妊娠検査薬」や、産婦人科での「超音波検査(エコー)」が使われます。これらは科学的根拠に基づいた方法であり、非常に高い信頼性があります。

それに対して、「妊娠脈」は、脈の感触から妊娠の兆候を“感じ取る”という方法です。客観的な数値ではなく、施術者の経験や感性によって大きく左右されるため、科学的な検証が難しいという現実があります。

つまり、西洋医学的には「妊娠脈には信頼性がない」とされてしまいます。

しかし一方で、東洋医学では「人間の体は日々変化しており、その変化は脈や皮膚、舌、表情などあらゆるところに現れる」と考えられています。妊娠によって体内の気血の流れが変化し、その結果として脈に特徴が出るというのは、何千年も続く経験の積み重ねなのです。

実際、私自身もこれまでに、「もしかすると妊娠されているかもしれませんね」とお伝えした数日後に、ゲストの方から「妊娠していました!」とご報告いただいたことが何度もあります。

もちろん、それが偶然だったのか、脈の変化を感じ取れていたのかは、証明のしようがありません。けれども、長年お身体を診させていただく中で、確かに“いつもと違うエネルギー”を感じることがあるのもまた事実なのです。感じていないけれど、「ダメだと言いにくい。」と思ったこともありましたが。

大切なのは、「妊娠脈が正しいかどうか」ではなく、「体が少しずつ妊娠に向けて整ってきているかどうか」に気づけること。そういう意味では、妊娠脈は“兆し”として受け取るのが良いでしょう。

妊娠脈はどうやって見分ける?自分で確認できるの?

「私にも妊娠脈、出てるのかな?」そう思った方も多いのではないでしょうか。

では実際、妊娠脈は自分で確認できるものなのでしょうか?

妊娠脈を測る場所とタイミング

脈を確認する際は、一般的に手首の内側にある「橈骨動脈(とうこつどうみゃく)」を使います。両手の親指側、手首のすぐ下に指を3本軽く当てて、静かに脈を感じ取ってみてください。

おすすめの時間帯は朝、起きた直後。体がまだリラックスしていて、脈の状態も安定しているためです。

「滑脈」とはどんな脈?

東洋医学で妊娠を示唆する「滑脈」は、まるで小さなボールが指の下を転がっていくような、柔らかく、流れるような脈を指します。

この感触を言葉で表現するのはとても難しく、さらに個人差があるため、自分で感じ取るのは簡単ではありません。

普段から自分の脈の状態を記録したり、専門家に診てもらったりすることで、微細な変化に気づきやすくなるかもしれません。

自己判断には注意が必要

ただし、妊娠脈はあくまで「可能性」の話。脈が滑らかだからといって、必ずしも妊娠しているとは限りませんし、逆に妊娠していても滑脈を感じない方もいます。

「滑脈を感じない…だから今回もダメかも…」とネガティブになるのはとてももったいないこと。

妊娠脈をあまり深刻に捉えすぎず、「今、体が変わろうとしているのかもしれないな」と、優しく見守るくらいの気持ちでいてくださいね。

妊娠脈を信じるべき?妊活中の心の持ち方

妊娠脈についての情報を知ると、「じゃあ、毎日脈を測って確かめなきゃ」と思ってしまう方もいるかもしれません。

でも、どうか焦らないでくださいね。

妊娠脈=妊娠確定ではない

妊娠脈は、あくまで“体が妊娠に向かって変化している可能性がある”という、ほんの小さなサインです。

これは妊娠検査薬のように白黒ハッキリさせるものではなく、東洋医学的な「兆し」にすぎません。

ですから、妊娠脈があるからといって安心しすぎたり、逆になかったからといって落ち込んだりする必要はまったくありません。

自分の体に耳を傾けるきっかけとして

私が思うに、妊娠脈の一番大切な意味は「自分の体に意識を向けるきっかけになること」です。

妊活中はどうしても心が先走り、不安や期待に振り回されがち。そんなとき、毎日の脈をそっと感じることで、「あ、今日はちょっと体があたたかいな」「なんだかリズムが整ってきたな」といった“身体の声”に気づけるようになります。

それは、妊娠に向けた大切な第一歩です。

心と体を整える時間にしていく

妊娠脈をチェックする時間を、単なる判定のための時間にしないでください。

それはむしろ、「今日も体と心を大切にしよう」と、自分に優しく語りかける時間にしてほしいのです。

赤ちゃんがやってくるタイミングは人それぞれ。でも、その日を迎える準備は、今この瞬間からできるのです。

妊娠脈は、そんな準備が少しずつ整ってきている証かもしれませんね。

まとめ:妊娠脈は“兆し”のひとつ。心と体の声に耳を傾けて

今回のテーマ「妊娠脈」は、医学的な確証があるわけではありません。

けれども、長年、東洋医学の世界で語り継がれてきた“兆し”のひとつとして、多くの妊活中の方々にとってヒントになることは間違いありません。

  • 妊娠脈とは、東洋医学で妊娠の兆候として知られる「滑脈」のこと。
  • 科学的根拠は乏しいが、経験的に感じ取る専門家もいる。
  • 自分で確認するのは難しいが、体の変化に意識を向ける良いきっかけになる。
  • 大切なのは「妊娠しているかどうか」よりも、「妊娠しやすい体に整ってきているかどうか」に気づくこと。

私たちの体は、想像以上に敏感で、そして正直です。体の声に静かに耳を澄ませることで、心まで整ってくる――それが、妊活においてとても大切な時間になります。

妊娠脈があるかどうかよりも、今日のあなたの体がどんなふうに感じているか。どうか、そんな小さな変化を大切にしてあげてください。

赤ちゃんが来てくれる日は、きっと近づいています。焦らず、自分のペースで歩いていきましょう。

全員が大成幸――その願いを込めて。

この記事のまとめ

  • 妊娠脈とは東洋医学で妊娠の兆候とされる脈の変化
  • 中医学では「滑脈」が妊娠の可能性を示すとされる
  • 西洋医学では科学的根拠は認められていない
  • 自分で妊娠脈を確認するのは難易度が高い
  • 妊娠脈は“兆し”として前向きに捉えるのがおすすめ
  • 体調や脈の変化に意識を向けることが妊活に役立つ
  • 毎日のセルフチェックは心と体の整えにもつながる
  • 妊娠の有無に一喜一憂せず、自分のペースを大切に
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