クラミジアはどこでうつる?お風呂やタオルでも感染するの?妊活中に知っておきたい基礎知識」

妊活に対する疑問
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妊活を頑張っている中で、「クラミジア陽性」と言われた――。
そんな診断を受けた瞬間、多くの方が感じるのは“驚き”と“疑念”です。

「私は夫以外と関係を持ったことがないのに、どうして?」「お風呂やタオルでうつるの?」
そう感じるのは、当然のことです。

けれど、どうか怖がらないでください。
クラミジア感染症は“特別な病気”ではなく、正しく治療すればきちんと回復できるものです。

今回は、妊活中の女性が知っておくべきクラミジア感染の基本と、
“本当にお風呂やタオルでうつるのか?”という疑問、そして妊娠への影響について、
加賀整骨院院長・妊活アドバイザーの私、中村和仁が詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

  • クラミジア感染の正しい感染経路と、お風呂やタオルでの感染可能性
  • 妊活中にクラミジアが及ぼす影響と検査・治療の必要性
  • 感染後も前向きに妊活を続けるための体づくりと心の整え方
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クラミジアとは?妊活中に知っておきたい基本知識

クラミジア感染症とは、クラミジア・トラコマチスという細菌によって起こる性感染症です。
日本では最も多い性感染症のひとつで、特に20〜30代の女性に多く見られます。

感染経路の多くは、性行為(膣・口・肛門を介した接触)です。
しかし厄介なのは、感染しても自覚症状がほとんどないこと。
そのため、気づかないうちに感染が長引いてしまうケースも少なくありません。

女性の場合、感染が長期化すると卵管炎や子宮内膜炎を引き起こし、
卵管の癒着や閉塞など、妊娠を妨げる原因にもなり得ます。

つまり、クラミジアは「性病」というより、将来の妊娠に関わる体のトラブルとして
正しく理解し、早めにケアしていくことが大切なのです。

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クラミジアはどこでうつる?お風呂・タオル・トイレで感染する?

「お風呂やタオル、トイレなどから感染することはあるの?」という質問は本当によくいただきます。

結論から言うと、お風呂・プール・タオル・トイレなどを介して感染する可能性は、ほぼゼロです。

クラミジアはとてもデリケートな菌で、
空気や水に触れるとすぐに死滅してしまう性質があります。
そのため、温泉や銭湯、家庭のお風呂、共有タオルなどから感染することはまずありません。

では、「夫婦ともに初めての関係なのに陽性だった」という場合はどうでしょうか?

実は、クラミジアは数ヶ月〜数年にわたって体内に潜んでいることがあり、
過去に“自然に治ったように見えても、抗体が残っている”ケースもあります。

また、ごくまれに、母子感染(出産時の感染)で生まれた赤ちゃんが、
そのまま菌を保有して成人まで過ごすこともあります。

つまり、「感染経路が思い当たらない=浮気」では決してありません。
感染経路を責めたり疑ったりするよりも、今の体を整えることに目を向けることが大切です。

クラミジア感染と妊活の関係

クラミジア感染症が妊活において問題視される最大の理由は、卵管や子宮への影響です。

感染が子宮頸管から上に広がると、卵管炎を起こし、卵管内で炎症や癒着が生じることがあります。
この癒着が進むと、卵子がスムーズに子宮へ運ばれなくなり、卵管閉塞の原因になることもあります。

また、子宮内膜炎を起こすと、受精卵が着床しづらくなったり、
早期流産のリスクが高まることも報告されています。

男性側でも、クラミジアは精巣上体炎(副睾丸炎)を起こし、
精子の通り道が炎症を起こすことで、精子の運動率低下につながることがあります。

つまり、クラミジア感染は「女性だけの問題」ではなく、夫婦の妊活全体に関わる問題なんですね。

ただし、これは「適切な治療をせずに放置した場合」の話。
感染が見つかった段階でしっかり治療すれば、妊娠する力を取り戻すことは十分に可能です。

クラミジア感染が心配なときに受けておきたい検査

クラミジア感染の有無を確認するには、いくつかの検査方法があります。

  • 膣分泌物検査・尿検査:現在感染しているかどうかを確認する方法です。
  • 血液検査:過去に感染したことがあるか(抗体の有無)を調べます。
  • 卵管通水検査・子宮鏡検査:卵管の通り具合や子宮内の癒着を調べる検査です。

もし「クラミジア陽性」と言われたら、パートナーも一緒に検査・治療を受けることがとても大切です。
どちらか一方だけが治療しても、もう一方に菌が残っていれば、再感染を繰り返してしまうからです。

検査や治療というと怖い印象があるかもしれませんが、
クラミジアの治療は抗菌薬(抗生物質)を内服するだけの、比較的シンプルなものです。
治療期間は通常1〜2週間ほどで、ほとんどの方がきちんと治癒します。

「怖いから行かない」よりも、「安心するために検査する」。
その一歩が、未来の妊娠への最短ルートになるのです。

クラミジア陽性になっても妊娠はできる!前向きに取り組むために

クラミジア感染がわかったとしても、治療後に妊娠・出産している方はたくさんいます。

実際、私の整骨院に来られる方の中にも、
「以前クラミジアで卵管癒着があったけど、自然妊娠できました」という報告をいただくことがあります。

大切なのは、「焦らないこと」と「体を整えること」。

治療後はすぐに妊活を再開するよりも、
体の炎症が落ち着いてホルモンバランスが整う時期を待つことがポイントです。

また、妊娠しやすい身体づくりとして、
・骨盤の歪みを整えること
・血流を良くして子宮・卵巣を温めること
・ストレスを溜めず、自律神経を安定させること
がとても大切です。

私の院では、妊活整体を通じて、
「体を整えることで心も前向きになり、妊娠につながった」という方を多く見てきました。

クラミジア陽性という結果は、あなたの未来を否定するものではありません。
それはむしろ、“体を整えるチャンス”なのです。

まとめ:クラミジアは“正しく知れば怖くない”

・クラミジアは、性行為を通じて感染することがほとんど。
 お風呂やタオル、トイレなどからうつることはまずありません。

・夫婦で初めての関係でも陽性になることはあり、過去の潜伏感染や母子感染も原因の一つです。

・感染が見つかったら、夫婦で一緒に検査・治療を受けることが何より大切。

・そして、治療後は「焦らず整える」ことで、妊娠のチャンスは必ず戻ってきます。

感染症という言葉は、少し怖く聞こえるかもしれません。
でも、正しく知って、前向きに向き合えば、体も心も必ず変わります。

あなたの未来には、元気な赤ちゃんを抱っこして笑う日がきっと待っています。
どうかその日を信じて、今日からまた一歩ずつ歩んでいきましょう。

この記事のまとめ

  • クラミジアは性行為による感染が主で、お風呂やタオルからはほぼ感染しない
  • 夫婦で初めての関係でも陽性になることがあり、過去の潜伏や母子感染も原因となる
  • 放置すると卵管炎や癒着など、妊娠への影響が出る可能性がある
  • 早期の検査と夫婦での治療が再感染防止の鍵
  • 治療後は体と心を整えれば、自然妊娠の可能性は十分にある
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