「異常なしなのに妊娠しない…」原因不明の不妊に隠れた“本当の理由”とは？

病院で一通りの検査を受け、「ご夫婦ともに異常はありませんね」と言われた。
タイミングも合っている、夫婦仲も良い、ストレスも少ない。
それでも、なぜか妊娠しない——。

「どうして私だけ…？」
そんな思いで夜、涙を流したことがある方も少なくありません。

現代の不妊治療では、血液検査やホルモン値、卵管の通り具合など、
“数値で見える部分”を詳しく調べることができます。
それでも「異常なし」と言われるケースが年々増えています。

では、妊娠しない原因は本当に「わからない」のでしょうか？
東洋医学の視点から見ると、そこには“見えないバランスの乱れ”が隠れています。

1. 「異常なし」でも妊娠しないのはなぜ？

病院の検査では「異常なし」と言われても、体の中で起こっている変化までは捉えきれません。
血流の滞り、ホルモンバランスの微妙な揺らぎ、そして自律神経の乱れ——。
これらは数値に表れにくい、いわば“未病”の状態です。

東洋医学では、この「未病（みびょう）」という考え方をとても大切にします。
まだ病気とまでは言えないけれど、どこか体が重い、冷える、眠りが浅い。
そうした小さな不調の積み重ねが、やがて「妊娠しにくい状態」をつくってしまうのです。

つまり、「異常なし」と言われたとしても、
それは「問題がない」ということではなく、
“気づきのサインがまだ数値に出ていないだけ”かもしれません。

2. 東洋医学が考える“妊娠しにくい体”の３つのタイプ

東洋医学では、妊娠しやすさを左右するのは「気・血・腎（じん）」のバランスだと考えます。
どれか一つでも滞ると、体全体のリズムが乱れてしまいます。

① 気（き）の不足タイプ

「気」は体を動かすエネルギー。
ストレスや過労、悩みすぎによって“気”が消耗すると、
排卵がうまく起こらなかったり、受精後の着床力が弱まったりします。

こんな方に多いタイプです：
・疲れが抜けない
・ため息が多い
・イライラや不安を感じやすい

② 血（けつ）の滞りタイプ

子宮や卵巣に栄養を届ける“血”が滞ると、質の良い卵が育ちにくくなります。
体の冷えや運動不足、長時間のデスクワークが原因になることも。

こんな方に多いタイプです：
・生理痛が強い
・経血の色が暗い、塊がある
・肩こり・頭痛がある

③ 腎（じん）の弱りタイプ

「腎」は生命力の源。
ホルモンバランスや生殖機能、老化とも深く関係します。
過労・冷え・睡眠不足によって腎が弱ると、妊娠の基礎力が下がってしまうのです。

こんな方に多いタイプです：
・手足や腰の冷え
・夜中に目が覚める
・髪が抜けやすい、耳鳴りがする

これらのタイプが重なっている方も多く、どのバランスが崩れているかを見極めることが大切です。

3. あなたの“授かり力”を下げる意外な原因とは？

「ストレスは少ないし、夫婦仲もいい。それでも妊娠しないのはなぜ？」
そう感じている方は、とても多いです。

東洋医学では、心と体は切り離せないと考えます。
心が疲れれば、体もその影響を受け、体が冷えれば、心の温度も下がっていく。
これを「心身一如（しんしんいちにょ）」といいます。

たとえば、“頑張りすぎ体質”の方。
真面目で努力家で、何ごともきっちりやり遂げたいタイプ。
頭では「気楽に」と思っても、心は常に“オン”の状態になっていませんか？

体はリラックスする時間を求めているのに、
「もっと頑張らなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」と緊張を続けてしまうと、
自律神経が乱れ、ホルモン分泌のリズムも崩れてしまいます。

また、意外と多いのが、冷え・浅い呼吸・過度な運動・睡眠不足です。
これらは体のエネルギー（気）を消耗し、卵巣や子宮への血流を減らしてしまいます。

夜更かしを減らして、ぬるめのお風呂にゆっくり入る。
朝は深呼吸して1日のリズムを整える。
そんな小さな積み重ねが、授かり体質をつくっていくのです。

そしてもうひとつ大切なのが、「幸せホルモン（オキシトシン）」。
夫婦で笑い合ったり、手をつないだり、ペットをなでたりするだけでも、
体の中ではリラックスのスイッチが入ります。
オキシトシンは血流を良くし、子宮の働きを整えるといわれています。

妊活とは、「戦う」ことではなく、「整える」こと。
体と心を同じ方向に向けてあげることが、授かり力を高める第一歩です。

4. 今日からできる“授かり体質”への整え方

体質を変えるには、特別な薬やサプリよりも、
毎日の生活を少しずつ整えることが何より大切です。
ここでは、すぐに始められる４つのポイントをお伝えします。

① 食事：体を冷やす食べ物・温める食べ物

冷たい飲み物や甘いスイーツ、パンやサラダばかりの食事は体を冷やします。
しょうが、ねぎ、にんにく、発酵食品など、体を温める食材を意識して摂りましょう。
「お腹を温めると、心もほっとする」——これは東洋医学の基本です。

② 睡眠と自律神経のリズムを整える

夜は22時〜23時までに就寝できると理想的です。
スマホやテレビの光を控え、眠る前は軽くストレッチを。
質の良い睡眠はホルモンの分泌を整え、体の修復力を高めます。

③ 呼吸・ウォーキング・お風呂などの取り入れ方

浅い呼吸は自律神経の乱れにつながります。
ウォーキング中に「1・2・3・4」と息を吸い、「5・6・7・8」と吐くリズムで歩くと、
自然にリラックスモードへと切り替わります。
お風呂ではお湯にゆっくり浸かり、体の芯から温めることが大切です。

④ 「夫婦で整える」ことの大切さ

妊活は“女性だけの問題”ではありません。
夫婦で笑い、語り合い、同じ方向を向く時間が、体を整える力になります。
夫婦の温かい絆が、何よりも大きな治療薬になるのです。

5. 加賀整骨院で行っている“妊娠しやすい体づくり”のアプローチ

加賀整骨院では、「異常なし」と言われた方の多くが、体の中に“小さなサイン”を抱えています。
それを丁寧に見つけて、ゆっくり整えていくのが私たちの役割です。

① 卵巣と子宮にホルモン等がしっかり届く身体を造る

FSH（卵巣刺激ホルモン）やLH（黄体形成ホルモン）が脳から卵巣へとしっかり届くようにします。
質の良い卵子が育つ事が期待できます。ちなみに骨盤はあまり関係ありません。大事なのは骨盤の中であって、骨ではありませんから。
マッサージによって、基礎体温のリズムが整い、冷えが軽減していくことが期待できます。

② 自律神経を整える整体

妊活の大敵ともいえる「自律神経の乱れ」。
交感神経ばかりが優位になると、ホルモンの分泌が不安定になり、
排卵や着床に影響が出てしまうことがあります。

当院では、優しく触れるような整体で神経の緊張をゆるめ、
“自分の体に戻る”感覚を大切にしています。
施術後には「ふわっと眠くなる」「体がぽかぽかする」という声も多くいただきます。

③ プラス思考へと導く会話で心もケア

「どうせ私なんて…」「もう無理かもしれない」
そんな言葉がつい心に浮かぶ日もありますよね。
でも、それは心が疲れているだけ。決して、あなたの力が足りないわけではありません。

当院では、施術の合間に会話を通して、
少しずつ“プラスの思考”へと導くお手伝いをしています。
気持ちが軽くなるだけで、呼吸が深くなり、血流が改善され、ホルモンバランスも整っていく。
体は心の言葉をちゃんと聞いているのです。

④ 実際に体質改善から自然妊娠に至ったケース

「病院では原因不明と言われていたけれど、ここで整えてから半年で自然妊娠しました」
「諦めかけていたのに、体が軽くなった頃に赤ちゃんがやってきました」
そんな嬉しい報告をいただくたびに、心から“命の力”のすばらしさを感じます。

6. 「異常なし」と言われたあなたへ伝えたいこと

あなたの体は、決して壊れていません。
ただ少し、頑張りすぎて疲れているだけ。
そして、ほんの少しだけ、整えるタイミングが訪れているのです。

「異常なし」という言葉に安心できず、不安になる気持ち。
周りの妊娠報告に心がざわつく瞬間。
それは、あなたが真剣に“命と向き合っている証”です。

焦らず、でもあきらめずに。
今の体を責めるのではなく、やさしくいたわってあげてください。
体も心もリラックスしたとき、授かりのリズムは自然と訪れます。

命を育む準備をしているあなたの体は、日々少しずつ変わっています。
今日も、その一歩を踏み出しているのです。

まとめ

• 「異常なし」でも妊娠しないのは、体が静かにサインを送っている証拠。
• 東洋医学の視点では、「気・血・腎」のバランスの乱れを整えることが大切。
• 心と体を同時に整えることで、“授かり力”は自然に高まっていく。
• 無理な治療よりも、自分の体を信じて寄り添う時間を大切に。

あなたの体は、いつでも新しい命を迎える準備をしています。
どうか自分を信じて、焦らず、笑顔で歩んでいきましょう。

あなたの幸せが、赤ちゃんを呼び寄せる力になります。