「赤ちゃんが欲しい」──その気持ちは、どんな言葉にも表せないほど強くて純粋な願いだと思います。
それなのに、なかなか授からない現実が続くと、どうしても心は疲れてしまいますよね。
今回のテーマは、「妊活を続けるべきか?」「それともお休みすべきか?」という、悩み多き分かれ道について。
特に卵巣年齢が40代と言われ、医師から「早めのステップアップを」と言われた女性にとっては、決断すること自体が大きなプレッシャーになっているかもしれません。
私は妊活アドバイザーとして、そして多くの女性の体と心に向き合ってきた柔道整復師として、今日のあなたに届けたい言葉があります。
どうか焦らず、最後まで読んでください。きっと、あなたの心が少し軽くなるはずです。
- 卵巣年齢が高いと診断された時の考え方
- 妊活をお休みすることの前向きな意味
- ステップアップと休む選択肢の整理
焦る気持ちと絶望感──妊活中、誰もが感じる「孤独な戦い」
「どうして私だけ?」「なんで赤ちゃん来てくれないの?」
これは、妊活に取り組んでいる女性が一度は抱く感情です。検査をしても原因が見つからない。お医者さんは「問題ありません」と言ってくれるけれど、結果はいつも陰性。そんな現実に、心が折れそうになることもあるでしょう。
不妊治療の最中は、身体の変化に一喜一憂し、排卵のタイミングに合わせた夫婦生活をこなす日々。そこに仕事や家事、周囲の無神経な言葉が重なってくると、どんどん心が追い込まれていきます。
特に卵巣年齢が高いと告げられた方は、「時間がない」「今しかない」と、自分を責めてしまいがちです。
でも、忘れないでください。
妊活は、誰かと競争するものではなく、あなた自身のペースで進めていいのです。
あなたが感じている不安や絶望は、決して特別なことではありません。むしろ、今ここを読んでくださっているあなたが、それだけ真剣に命と向き合っている証です。
卵巣年齢が40代と言われたあなたへ──医師の「早めのステップアップ」という提案
病院で「卵巣年齢が40代ですね」と言われたとき、ショックを受けた方も多いのではないでしょうか。
卵巣年齢とは、実年齢とは別に卵巣機能の状態を示す指標です。これは主にAMH(抗ミュラー管ホルモン)の数値から判断されます。AMHが低いと、排卵できる卵子の数が少ない=妊娠のチャンスが限られている、と言われがちです。
そのため、医師は「なるべく早く次のステップへ」とアドバイスしてくれるわけですが──
本当に今、あなたの体と心は「次のステップ」へ進める状態でしょうか?
人工授精、体外受精などの医療的な方法は、確かに妊娠率の向上につながる可能性があります。しかし、そのぶん身体への負担、精神的なプレッシャー、経済的な問題なども大きくのしかかってきます。
だからこそ、誰かに言われたからではなく、「自分の気持ちと体が納得できているか」が大切なのです。
医師の言葉は参考にしながらも、最終的な選択は、あなたの中にある答えを信じて決めてほしいと私は思います。
「妊活をお休みしたい」という気持ちが湧いた時、どうする?
「もう無理かも」「少し休みたい」──そんな気持ちが芽生えたとき、あなたはどうしますか?
多くの方が「お休みしている間に妊娠のチャンスを逃したらどうしよう…」と不安になります。特に卵巣年齢が高めだと、時間との戦いに感じてしまいますよね。
けれど、ストレスはホルモンバランスを乱し、排卵や着床を妨げる要因にもなります。
イライラしたり、悲しみに引きずられたりしている時の心と体は、残念ながら“妊娠しやすい状態”とは言えません。
一度、お休みすることでホルモンの流れが落ち着き、内臓の働きも正常に戻ってくる方がとても多いです。
「今は頑張る時期じゃない」
そう感じたなら、それはあなたの身体からの大切なメッセージです。
妊活をお休みするという選択肢は、決してあきらめではなく、「もう一度、しっかり前を向くための準備期間」なのです。
私ならお休みします──妊活アドバイザーとして、母を願う女性として
もし私が、今のあなたと同じ状況だったとしたら──私は、迷わず「一度お休みする」ことを選びます。
焦る気持ちは痛いほど分かります。でも、焦れば焦るほど、身体は硬くなり、心はこわばり、赤ちゃんにとっても「居心地の良い環境」とは言えなくなってしまうからです。
妊娠は、医学的な条件だけで決まるものではありません。心と体が整って、やっとそのスタートラインに立てるのです。
実際、妊活を一度お休みして、体と心を整えた結果、「自然妊娠しました!」というお声をたくさんいただいています。
あなたが赤ちゃんを願う気持ちは、きっと赤ちゃんにも届いています。でも、赤ちゃんにも来るタイミングがあるのです。
「今じゃない」と赤ちゃんが伝えてきているのだとしたら、その時を静かに待ってみる──。
それは、母となるための、最初の優しさかもしれません。
妊活における「休むこと」の効果とは?
「妊活を休む」と聞くと、後ろ向きな印象を持つかもしれませんが、実は多くの効果があります。
- ホルモンバランスの回復:治療や薬の影響で乱れがちなホルモンが整ってくる
- 自律神経の安定:過度なストレスが軽減され、内臓や子宮の働きが良くなる
- パートナーとの絆が深まる:義務的だった夫婦生活が、再び愛情に満ちた関係へ
- 自分自身を取り戻す時間:好きなことをして、笑って、深呼吸できる日常を思い出す
そして何よりも大切なのは、「自分を大事にする」という意識が芽生えることです。
妊活は、いつの間にか“自分を犠牲にする活動”になってしまいがち。でも、本来は「自分も赤ちゃんも、両方を幸せにするための準備期間」なのです。
一度立ち止まることが、未来の命を迎える準備になる
「妊活をお休みするなんて、時間がもったいないかも…」
そう思うあなたの気持ちは、誰よりも赤ちゃんを望む純粋な想いの表れだと、私は思います。
けれど、勇気を出して一度立ち止まることは、諦めることではありません。
それは、赤ちゃんを迎えるために、あなた自身を大切にするという“前向きな選択”です。
心と身体が整った時、きっとあなたのもとに来てくれます。
その日を信じて、笑顔で過ごす時間を増やしてみませんか。
あなたのその優しさと願いが、赤ちゃんの未来への道しるべになりますように。
- 卵巣年齢40代でも妊活の進め方は選べる
- 医師の提案は参考に、自分の心と体を最優先
- 妊活の焦りや絶望は自然な感情である
- お休みは後退ではなく「整える」ための時間
- ストレスが妊娠に与える影響も大きい
- 一度立ち止まることで自然妊娠の可能性も
- 赤ちゃんを迎える準備は心と体のバランスから

