「自然妊娠できた理由は、添加物を避けたことかもしれません」──そんな声を耳にすることが増えてきました。確かに、私たちが日常的に口にしている食品の多くには、何らかの「添加物」が含まれています。妊活中の女性にとって、これらが身体に与える影響は気になるところ。
果たして、「添加物を取らない」というだけで妊娠の可能性が高まるのでしょうか?今回はその真相と、妊娠しやすい体づくりのために実際に取り入れられる工夫について、私・中村和仁が心を込めてお伝えします。
- 妊活中に添加物を避けることが本当に妊娠につながるのかが分かります
- 妊娠に影響を及ぼす可能性のある添加物の種類が分かります
- 実際に食生活を見直して自然妊娠された方の体験談が読めます
- 「完璧に避ける」のではなく、ファスティングなどでリセットする方法が分かります
- 妊娠しやすい体づくりには食事だけでなく全体の見直しが必要な理由が分かります
「添加物を取らないと妊娠しやすくなる」の噂は本当?
妊活に関するネット記事や体験談の中で、「添加物を取らなくなったら自然妊娠できた」という話を見かけることがあります。これを読むと、多くの方が「じゃあ、私も今すぐ全部の添加物をやめなきゃ!」と焦ってしまうかもしれません。
でも実際のところ、それだけが妊娠成功の要因とは言い切れません。添加物を控えることによって食生活が見直され、自然と腸内環境が整い、血流も良くなった…その積み重ねの結果、身体が本来のリズムを取り戻し、妊娠しやすくなったと考える方が自然でしょう。
つまり、「添加物を避ける=魔法の薬」ではなく、「身体を整えるための一歩」としての意味合いが強いのです。
添加物とは何か?なぜ妊活中に気になるのか
食品添加物とは、保存性を高めたり、見た目や味をよくしたりするために食品に加えられる化学物質のことです。具体的には、保存料、着色料、香料、甘味料、酸化防止剤などがあり、コンビニのお弁当や加工食品、お菓子などには広く使用されています。
なぜこれが妊活中に問題視されるのかというと、いくつかの添加物が体内のホルモンバランスに影響を与える可能性があるからです。たとえば、合成香料の一部には「環境ホルモン(内分泌かく乱物質)」と呼ばれる性ホルモンに似た働きをするものもあり、これが生殖機能に悪影響を及ぼすという指摘もあります。
また、肝臓や腎臓への負担も無視できません。添加物を処理するために使われるエネルギーが、身体の本来の代謝活動や妊娠準備のための働きを妨げてしまう可能性もあるのです。
妊娠に影響する可能性がある添加物とは?
すべての添加物が悪いというわけではありませんが、妊活中は特に注意しておきたい添加物もあります。たとえば次のようなものです。
- トランス脂肪酸:マーガリンやショートニングに含まれる脂肪で、体内の炎症反応を引き起こすことがあり、ホルモンバランスの乱れや着床障害の原因となる可能性があります。
- 合成着色料:視覚的に魅力ある食品に使われますが、一部の着色料は神経系や内分泌系に悪影響を及ぼすとされています。
- 保存料(ソルビン酸など):長期保存を可能にしますが、腸内環境への影響や免疫力の低下が懸念されています。
もちろん、たまに食べる程度ではすぐに妊娠に影響が出るわけではありません。しかし、日常的に摂取することで少しずつ身体に蓄積し、妊娠しにくい体質をつくってしまうリスクは否めません。
添加物を避けた自然妊娠の体験談
私の整骨院にも、「何年も不妊治療をしてきたけれど妊娠できなかったのに、食事を変えただけで自然妊娠できたんです」という方がいらっしゃいました。
その方は、最初に加工食品を一切やめて、できる限り自然な食材だけで食事を整えるようにされました。結果として、便通がよくなり、肩こりや冷えも改善され、基礎体温も安定してきました。
身体全体のめぐりが良くなったことで、数ヶ月後には自然妊娠。その秘訣は「完璧を求めすぎず、できることから始めたこと」でした。
現代社会で「完全に避ける」は難しい…そこでファスティングのすすめ
さて、ここで大切なことをお伝えします。「すべての添加物を避ける」のは、現実的には非常に難しいということです。外食もあれば、忙しい中で加工食品を頼ることもあるでしょう。それでも大丈夫。大切なのは、“定期的にリセットすること”です。
そこでおすすめしたいのが、ファスティング(断食)です。ファスティングは、一定期間固形物を摂取せず、内臓を休ませることで、体内に蓄積した老廃物や毒素を効率よく排出する方法です。
私の患者さんの中にも、「3日間の準備期→2日間の酵素ファスティング→2日間の回復期」というサイクルを取り入れたところ、体重が減少し、便秘が改善され、肌のツヤが戻ってきたという方がいらっしゃいました。
それだけでなく、「なんだか気持ちが前向きになって、身体が軽いんです」とおっしゃっていました。身体のデトックスは、ホルモンバランスを整える上でも非常に有効です。
妊娠しやすい体づくりの基本:食事だけではない全体の見直しを
妊活において、食事は確かに大切な要素です。しかし、それだけに目を向けてしまうと、心や体の他のサインを見落としてしまうこともあります。
私たちの身体は、「睡眠」「運動」「ストレス管理」など、さまざまな生活習慣のバランスによって保たれています。いくら良い食材を摂っていても、夜更かしが続いたり、慢性的なストレスを抱えていたりすれば、ホルモンのリズムは乱れてしまいます。
特にストレスは、女性ホルモンの分泌に大きな影響を与えます。現代はSNSや情報過多の時代。知らず知らずのうちに、心が緊張状態にある方も少なくありません。だからこそ、「力を抜く」「心をゆるめる」時間も、妊活には必要不可欠です。
身体を整えることは、赤ちゃんを迎えるための準備。完璧を目指すより、心地よく続けられる習慣を育てていくことが、妊娠への一番の近道かもしれません。
自然妊娠のために「添加物を取らない」ことは意味があるのか?
「添加物を取らない」と決めたことが、自然妊娠への第一歩になったという方は確かにいます。しかし、それは単なる「制限」ではなく、「身体をいたわる生活へのシフト」だったのだと思います。
すべての添加物を排除することは難しくても、意識するだけで身体は変わり始めます。そして、時にはファスティングという方法で体内をリセットすることも、有効な選択肢のひとつ。
妊娠は奇跡ではありますが、同時に「準備された体」に訪れる自然な流れでもあります。添加物をきっかけに、食事、生活、心の在り方を見直していくこと。それこそが、未来の赤ちゃんを迎えるための優しい妊活だと私は信じています。
どうか、焦らずに。あなたのペースで、少しずつ前に進んでいきましょう。きっとその先に、素敵な“出会い”が待っています。
- 「添加物を取らないと妊娠しやすくなる」というのは、完全な正解ではありませんが、体を整えるひとつのきっかけにはなります。
- すべての添加物を避けるのは難しいため、ファスティングによる体内リセットがおすすめです。
- 妊娠しやすい体づくりには、食生活だけでなく、睡眠・運動・ストレスケアなどトータルな見直しが必要です。
- 大切なのは「完璧を求めすぎないこと」。日々の小さな積み重ねが、未来の赤ちゃんを迎える力になります。

