どうしてなのでしょうか?
Q: 自宅で尿検査をしたら排卵することがわかったのですが、排卵検査薬では全く反応がありません。どうしてなのでしょうか?
時々起こることです
A: 尿中のLH(黄体形成ホルモン)の値と排卵検査薬の結果が食い違うことは、時々起こることなので、さほど、気にする必要はありません。
排卵検査薬は、おしっこの中に含まれているLHの濃度を調べて、排卵が起こるかどうかを予測するものなのですが、これはあくまで予測であって、100%正確なものではありません。
ちょっと難しいかもしれませんが、
急激にLHが増加するLHサージは突然起こりますが、わずかな時間しか続かないことがあるため、排卵検査薬がLHサージを検出できないことも少なくありません。そのため、排卵検査薬を誤って使用すると、LHサージを見逃す可能性があります。
また、人間の体は一人一人異なっていて、同じ女性だからとはいっても、LHサージの、特定の時点で検出されるLHの量は異なっています。つまり、ある女性はLHサージが強くても、他の女性はそれほど強くない場合もあり、排卵検査薬の感度や個々の女性の体の反応によって、結果が異なる場合があるということです。
また、排卵検査薬は、排卵がすぐに起こるかどうかを予測するものであって、実際の排卵のタイミングを確実に予測するものではありません。なので、LHサージの検出と実際の排卵の間にはズレが出てくることも珍しくありません。
その上、病院で治療を受けていると薬の影響を受けていて、その副作用によってホルモンバランスが乱れている場合などがあり、これによって、排卵検査薬の結果が正確でなくなる可能性があります。
なので、排卵検査薬の結果が尿検査のLHの値と一致しなかったとしても、さして心配する必要はないでしょう。